コロナ騒動顛末記(1)(2020.4.18)

(Copyrights reserved by Ichiro YAMATO. ここの意見は山登個人のものです。)
コロナ騒動で、やっと民間ベースのPCR検査が始まった
先のコロナに関するページで、ついに広く早期の 検査が可能になりそうなことになった。喜ばしいことだ。順調に行われ、それが 感染状況の把握と感染拡大アクセルの除去に有効であることが判明し、その お陰で感染縮小していくことを願い祈る。台湾や韓国のように、コロナの押さえ込み に成功することを祈る。そこで、ここで全体像を政府行政の過失の観点からまとめて みよう。未必の故意。刑事、民事、そして賠償問題になるだろう。)
  1. すでにクルーズ船の頃から、報道で広範なPCR検査の必要性を訴えていた。
     ところが専門家会議か厚労省かで、日本の医療界のポリシーである重症者重視 に従い、または指定感染症の隔離病床不足を心配してか、軽症者軽視政策を採った。
     4日以上発熱などの厳しい検査要件をもうけ、それを帰国者・接触者相談センター にだけ相談させて、そこでほとんど拒否した。これでウィルスばらまき作戦に してしまった。これが第一の最大の過失だ。
     この時点でPCR検査拡充を実施していれば、ずっと台湾や韓国並みの緩い自粛で 日常の生活を送られたはずだ。残念。
  2. 第二、第三の過失
     クラスターつぶしと自粛の二面作戦のみで対応した。あとはあのウィルスばらまきの 感染拡大アクセルを踏んだままで、感染状況の把握もせず、かつ情報も国民に 知らせなかった。
     そこに自粛要請。情報も説明もないまま、自粛をする国民はほとんど懐疑的だ。でも 国民性のお陰でかなり有効だった。だから基本再生産数は1.6くらい、しかし1以下には 絶対に下がらない。アクセルがあるのだから。
     これを放置したまま、感染患者の増加を座視し、保健所・医院・病院の医療従事者 に大きな負荷を追わせてしまった。医療崩壊に近い状態まで追い込んでしまった。 検査拡充さえ早期にやっていれば、アクセルをブレーキにして、拡大スピードは 減少、または縮小したはずなのに。とにかく自粛要請期間中も、行政側は何も しなかったのだ。許されるのか?!
  3. 第四の過失
     国民性を信頼せず、感染爆発するなどとの脅しで、自粛を促す。そのお陰で、 国民の社会・経済活動は大きな混乱を招いた。さらに、大きな経済的被害を もたらしてしまった。
     こんな無知で無責任な人たちに政治を任せている不幸。賠償責任があるはず。 もちろんこんな政治家を選んでしまった国民にも責任があるのだろうが。
     おまけにこの経済被害に対し、補償するとのこと。税金投入だ。これで 誠実な国民にも、将来世代にも大きな負担を強いることになる。こんな 軽々しい無責任な政治家に、個人的な刑事・民事・賠償責任を問わなくて もいいのか?!むしろ税金投入でなく、政府行政自治体担当者など個人の 賠償責任でまかなって貰いたいと訴えたい。106兆円か?さらに国民の 生命/健康被害、精神的不安の賠償はどこに請求できるのか。要らない 生命/健康/社会/経済被害の無駄遣いに対し、どこが責任を取るべきなのか、 先のコロナ騒動のページを見れば 明らかだ。 
  4. 第五の過失
     自粛を促し、8割行動削減といいながら、3密の典型である通勤の満員電車 を放置しているこの無知ぶり。
     自粛を叫ぶなら、その自粛が可能な態勢を整えるのが政治家の役割だろう。
  5. PCR検査拡充の動きが、都の医師会や杉並区の保健所で始まり、千代田区、 墨田区、新宿区など次から次にまねして広がっている。都も全国もまねして 広めて欲しい。その時、都知事も首相も専門家会議も、その作戦変更の反省・ 説明・謝罪をぜひともして欲しい。何というか、ぜひ聞きたい。現在、未だに 政府行政は作戦変更は全く考慮していないようだ。代わりに抗体検査とか。 あまりに恥ずかしくて、今更PCR検査拡充と言えないのかしら。そんなバカな。 自分の恥と、国民の生命・健康とどちらが大事だと考えるのだろうか。
     皆が動けば動く、動かなければ動かない。間違いを自ら認めることが できない大人たち。謝罪もできず、素直にいい方の政策を実行する勇気すら 持たない様子を見ると、大人たちの責任感の無さの典型だと思える。
     子供たちも、こんな政治家が報道や政治で堂々とまかり通っているのを みると、どんなことを学ぶことになるのだろうか。とても心配だ。
    4.17には厚労省が全国にドライブスルー方式を導入すると発表。 なぜ今更?そして反省も、謝罪も、説明もない。今回は、さすがに先日のよう に、実は開けてみれば眉唾物で、検体採取はまねして、しかしその検査要件 は旧来維持で検査絞りのまま、ということはなさそうだ。かかりつけ医の 紹介で検査が可能とのこと。
     では、今回ぜひともその作戦変更の理由や謝罪を聞きたい。なぜ今なのか? なぜクラスターつぶしと自粛作戦ではないのか?うやむやにして欲しくないが。
     これまでの日本の政治の常として、ここで結局うやむやになりそうな予感が する。こんなのでいいのか!?
  6. 報道の過失
     太平洋戦争時に、軍部の尻馬に乗り、国民を全員竹槍で戦争に駆り立てた 報道。違反者を告発しつつ、軍部の行為を調査批判することなくである。
     自粛破りの幾人かの国民にマイクを向け、厳しく詰問する報道。一方、 これまでページで批判してきた政府行政の不作為、厳しい検査要件の破棄撤廃、 に関する調査も批判も全くしなかった報道。戦前のお抱え報道と同じだと 恐ろしくなる。おまけにそこに登場する御用学者や御用コメンテーターの 提灯持ちぶりは、まるで同じく戦前の御用学者に重なってしまう。恐ろしい。


山登のホームページへ戻る(Back to IYamato HP)