今一斉休校要請・開始から1週間が経った。保険適用される検査もスタートした。 あとは全体的検査とそれに伴う終息を期待して、もう批判の矛を収めようと 考えていた。ところが、未だに中途半端な検査体制を維持しようとしているので、 矛を収めようにも収められなくなった。
　保健所の関与を廃し、無料にし、でもまだ新型コロナ担当のセンターか一般の 医師を介して、指定医療機関だけが民間検査機関にも検査依頼できるとした。 それで一日4000を7000検体可能にしたとのこと。何故そんな指定医療機関つまり は厚労省の縛りを残すのか。この一週間は何だったのか。折角の休校やテレワーク やイベント自粛などの劇的措置の効果を台無しにしてしまうと憂える。3割負担 をしてもいいから、どの医者からであっても、必要な検査は誰でも受けられるよう にしてこそ、国民の安心と安全に繋がるはずであろうに。こんな中途半端な検査体制 では、単に感染拡大が継続してしまい、この異常状況が長引くだけだろう。 政府・行政の無為無策に、国民の健康だけでなく、経済もさらに大きな被害を被る ことになりそうに心配する。感染率が少し高いだけで、致死率はSARSなどほど 高くないのだから、検査さえ充実させ、早期対処できれば、インフルに対する場合と 同程度の怖れに落ち着くと期待していたのだが。

　すぐにでも検査体制の縛りを無くし、検査を拡充すべきだろう。その上で、 今後このまま大流行にはならずに、収まっていくことを願っている。そうすれば 休校や各種自粛なども早期解除になり、経済的損失も最小限に収まると 期待できるはずだ。

　報道を見ていて、どこか贅沢過ぎるという気がした。

• マスク不足？使い捨てと推奨されている。山登も花粉症で使用する。花粉を 防ぐだけが目的なので、使い回して一春2，3，4月で2枚だけ。十分役立つ。 指示を鵜呑みにしないで、目的に応じて自分で考えて節約するように してみてはどうだろうか。必要不可欠な医療現場や介護現場のためにも、 そして制限環境の地球のためにも。
• アルコール消毒液など除菌グッズ？品不足とのこと。皆が使う必要 などないだろうに。一般には注意深い行動と丁寧な手洗いで十分。医療現場 ＋地球のためにも。
• スマホによる遠隔診療！窮すれば鈍するの逆、必要は発明の母なり！ 素晴らしい。困った時には、いろいろ便利で有効な工夫が広がる。ヒト の「協力欲」は、やはり捨てたモノではない。

　政府の対策提案第二弾。自粛など10日間の延長。やっと取り組み 内容が少し納得できるものになったようだ。遅すぎる。いつまで自粛 なのか、注視していく。（テレビで和歌山の例を話していた。和歌山の 知事が賢明だった、偉い。国の指導に従わないで、検査を早期に徹底的に 行い、そのおかげで早期に病院などの再開を達成できたとのこと。和歌山 モデルと呼ばれているらしい。検査拡充を全国にぜひお願いしたい。）

• COVID-19をSARS等と同様な指定感染症に指定してしまった。その規程からは、 感染者は無症状でも指定医療機関に隔離しなければならない。
• 武漢を見れば、感染が急速で広範囲なので、病床数不足がまず心配になった。
  
  　陰圧設備などを持つ隔離室のある病院など数が限られていて、厚労省の職員 はどうしようか、と狼狽したのではなかろうか。官僚の真面目さゆえのなせるワザ なのかもしれない。
  　今回のCOVID-19は、感染力も致死率もそれほど高くなく、杓子定規に高性能な 病床が必要な訳ではなさそうだ、という想像力と柔軟性があれば、それほど 狼狽えることもなかったのだが。
  　そしてその回避策として、新型コロナに感染している人数を見かけ上減らす 策を、以下のように講じたのではなかろうか。対策提案者に尋ねてみたい ものだが、次の項目に山登の推測を記載する。
• そこで、ダイアモンド・プリンセスの3700人を全員検査すべきだろうが、 病床数不足を怖れて、検査を4日発熱で濃厚接触者などに限定した。
  　役所の縄張り争いや情報の独占などという恣意的な意思が働いた訳では ないと思う。単に、乗客や国民の健康の方に真剣に向き合わず、官僚の常と して、文書化された規則にだけ固執して向き合ってしまったがために、弾力 的な運用より杓子定規な行動をしてしまった結果だと思う。今回のCOVID-19の 特徴や感染の実情に対して、思考停止することなく柔軟に、そして国民の 健康第一を念頭に対応していれば、こんなひどい感染騒動には至らなかった と想像する。
  　では、政府はどうすれば良かったのか。国民の健康第一という本来の使命に 真摯に向き合っていれば、自ずと明らかになるはず。当然検査を全員にすぐ 行う。14日間の隔離を厳重に行う。指定感染症の規定から、病床数が足りない ことになったら、素直に正直に国民に説明して、指定規定を厳密に守れない ことを謝ればいいだけだ。官僚は無謬だ、などといきがらず、正直に説明すれば、 日本国民は納得するはずだ。（ただ、人はなかなか自分の過ちを認めたく ないものだ。だから杓子定規にルールに固執する傾向が強い。国民の健康など は二の次にされてしまうのではないか。）そうすれば、指定感染症の指定規定 も柔軟に運用でき、軽症なら自宅隔離の待機で十分済ませられたはずだろうと 予想する。これだけ感染が拡大してしまったので、今更遅いが、でも今から でも検査拡充の方向へ舵を切るべきなのは明らかだろう。
• 検査を限定したために、新型コロナのセンターで杓子定規に解釈して、 検査の縛りを強めてしまったのだろう。すると、上記、3.4分の中の段落を 落とした3.12の部分に記載したような、とんでもない 思い違いによるちぐはぐなことが起こってしまったのだと想像できる。
  　つまり、軽症は検査しないため、自分が新型コロナかどうかすら分からない まま、市中で感染拡大に寄与してしまったようだ。休校やイベント自粛などが 要請されていたとしても、至る所で感染は既にダダ漏れ状態だったのでは なかろうか。恐ろしい。
• 検査も絞ったため、民間検査機関の設備投資も差し控えられ、検査可能 検体数も伸びなやんだ。
• 市中感染拡大が顕在化してしまったため、国民のパニック心理、制限環境 での生き残りのための利己的戦略が頭をもたげてしまった。端的には、 マスク不足などの買い占め行動だ。そのため、医療機関の対応能力をより一層 削ぐことになってしまった。
• 解決策は、何度も指摘されているように、誰でも民間のクリニックを 通して直接に検査依頼を出せるようにすることだろう。今なら、まだ 病床数不足などではないのだから、間に合うと期待する。
• 病床数に対しては、指定感染症の規程を柔軟に運用して、大阪府の 提案のように、感染症状の軽度・重度に応じたケア体制を準備すると いいと思う。または上にも書いたように、軽度の場合は、当初の政府や 首相発表の方針のように、自宅待機でもいいと思う。（もちろん、発表 内容とは真逆で、全員検査して新型コロナであると分かった上での処置 をすべきである。これまでのように、検査もしないで国民を見殺しに するような対応は、とんでもない暴挙なのだから。）
• 見通しは分からない。今後山登も注視していく。しかし、上記したような 日本国民の国民性からは、十分な協力は得られると思う。
  　すると、まず物資を医療機関に優先供給し、民間の機関にも助けて貰って 検査を広く徹底的に行い、情報を集めて、解析する。そうすれば、 現在のような休校、テレワーク、自粛などはすぐにでも解除できるという ことが判明すると、山登の現状把握の目からは予測する。まだ十分に間に合う。
  　また、和歌山や大阪のような地方自治体首長による、政府度外視の 柔軟対応策がもっといくつも繰り出されるような予感もする。
• 問題は、成文化されてしまった規程に縛られてしまう、官僚制の硬直 なのだ。思考停止せず、柔軟に、実情に即して考えて行動すること。誰でも、 どこでも、何に対しても当てはまることだが。

　今後も新型コロナについては、無事終息に至るまで注視し、見届けたいと思う。

　ついでに、WHO事務局長の「コントロールできるパンデミック」の意味を解説 したい。多くのコメンテーターが理解できないとコメントしている。山登の 理解・解釈を下に記してみる。

1. 当初、山登はある意味パニック状態になったのだろう。だからここのページを 書きたくなったのだと思う。
   • 人は各現象の原因を理解できない時、何故どんなふうにそれが起こっているのか、 不安にも駆られて知りたいのだと思う。それが自然現象の場合、 哲学から科学に、そして社会現象の場合、 宗教に連なる知的活動になるのだろう。
     　ヒトは皆協力欲を持ち、 周りの人々の役に立ちたいと思いているから、そしてまたこの宇宙でたまたま 産まれた自由でかけがえのない一つの生き物 である自らの出自と立ち位置を自らに納得させたい のだと思う。
   • 現象の原因を確認できない場合、不安にもなり、特に危険が迫る時には 生物基本三欲の危険回避欲に 動かされて、回避行動を起こす。その一つがパニック症状なのだろう。
   • すると、一つには理解不能の対象を敵として、攻撃または忌避行動を 起こす。自らを護り、 自らの遺伝子を護るために。と同時に、当然その現象を制御するために、 その原因を理解しようとするだろう。それが哲学であり、科学に繋がると 思われる。
   山登は、ここのページの当初、何故、どうしてこの新型コロナ騒動が起こって いるのか理解できず、自らも危険を感じてパニックになったようだ。しかし 諦めずにこの騒動に付き合い、テレビなどから各種意見・情報を学び、今 山登なりの原因特定に至ったと思え、少し安心感を得た。その到達理解を 以下に書く。役に立てば幸いだ。
2. 新型コロナ検査騒動で、発熱4日以上かつ武漢関連者などという制限を 設けていることが、どこか変だと感じた。
   • ヒトの細胞一つ一つのもつフェア感覚、 『はるかな記憶』に基づいて、心の奥からどこか変だと訴えかける。
     　該当者以外は検査できずに、自宅療養して欲しいとの制限。どこか変だろう。 新型コロナ患者だと分かっているならまだいいが、検査もしないでいれば、 他の疾患かもしれず、重篤化も心配だ。おまけに検査もしないでは、新型コロナと 確定できないのだから、本人は当然普通に出歩くはずで、感染拡大に繋がって しまう。
   • 検査可能数が限られていて、皆が検査を要望すれば社会でパニックになる から制限したとも言われている。また、感染研など厚労省側が情報を独占する ために、民間に検査させたくなかったとも囁かれた。
     　しかし、とにかくやっていることは、上述のように感染拡大促進政策ではないか。 そこが変だと感じた大本だと気づいた。
   • 何故そんなちぐはぐ政策を有識者会議が提言したのかと考えた。すると、 １月はじめ頃の、新型コロナの指定感染症指定が問題だと気づいた。その指定で、 無症状の感染者も、感染していれば指定医療機関に隔離だ。SARSなど致死率の 高い感染症ならば、当然の対応だろう。しかし、今回のCOVID-19の致死率は それほど高くないのだ。
   • クルーズ船隔離問題でもどこかちぐはぐだった。全員を隔離するという のも変だ。
     　きっと厚労省官僚は、指定感染症指定の規程を守って、すべての感染者を船に 隔離するという行動をとったのだろう。官僚の常として、ルール厳守。日本国 入国者に対しての対応としては適切だったのかもしれない。船内での感染拡大 を想像できなかったのは、浅はかだったのだろうが。
     　この普段起こりそうにない特別な状況に遭遇して、思考停止状態になったの かもしれない。こんな隔離騒ぎが日本国内で起こったらどうなるんだろうと、 官僚は恐慌を来したのかもしれない。政府・厚労省では日本全国の隔離 病床数の心配が浮上した。このまま国内検査で陽性の感染者数が増加すれば、 すぐにパンクすると怖れた。
   • だから政策提言に、発熱4日以上の武漢関連者といった制限を設けた検査 基準を持ち込んだのだろう。その時、既に、新型コロナ以外の患者は念頭から 消え去り、だから検査しない患者はすべて新型コロナと思いこんで、自宅療養 などと提案したのだろう。
     　この時の提言に参加した多くの医療関係者は、きっととても 後ろめたく、大きな罪悪感に苛まれながら、鬱々として賛成したのだろうと 想像する。悲しく残念なことだ。この大きな社会の組織では、往々にしてヒト としてのフェア感覚とは大きく矛盾する行動を余儀なくされてしまう。 ふしあわせなことだと、悲しくなる。ヒトの協力欲に齟齬を来すような、 こんな制限環境の競争資本主義社会は、 行き詰まりつつあると思う。将来像 についても、『21世紀のホモ・サピエンス』 も参照して頂きたい。
   これがちぐはぐな政策なのはすぐに感じ取れるはずだ。上記したように、 新型コロナ以外の患者もいるため、新型コロナであっても、軽症なら検査されずに 普段の生活をしてしまい、感染拡大に寄与してしまうのだから。
3. これからどうするべきか？この騒動の原因が上述したように特定できた と考える。すると当然次に取るべき行動が明らかになる。検査に制限を設けず、 拡充することしかない。
   • まず、政府・行政側には謝って欲しいと思うが、官僚無謬伝説からは 謝罪できないのだろう。これまでも多くの例がある。だから後ろ向きの 要求はせず、まずは前向きに、早く現政策を取り下げ、検査拡充政策に 変更するべきだ。
     　つまり、検査は和歌山モデルに学ぶべきだろう。
   • もしこのまま継続するなら、感染は拡大を続け、休校・自粛なども 継続せざるを得ず、経済は破綻に向かうしかなくなるだろう。
   • 検査拡充とは、外国のドライブスルー方式でもいいし、病院前の テントなどにおける発熱外来検査所でもいいと思う。
     　検査は民間にも協力して貰い、数を増やす。とにかく感染疑いのある人を、 すべて検査し、捕捉するしかないだろう。
   • このことは、既にテレビなどで、心ある人々が一ヶ月以上前から 注意喚起し、提案していたことだ。
     　関係機関の関係官僚たちがあまりにも勉強が足りないように心配する。
   • 当然、指定感染症の規程を柔軟に運用する。官僚の杓子定規なルール厳守 より、まずは国民の健康第一を考えた政策を取るべきだ。すると、感染者全員 を指定医療機関に隔離しなければならないなどということではなく、自宅隔離 なども含めた対応が可能になるだろう。
     　ある意味、大阪モデルを参考にすることになる。
     　すると、病床数不足を心配せず、各地の病院の病床数拡大なども 要請することなく、医療崩壊などには絶対至らないはずだ。つまり インフル並みの対応で済ませられると考えられる。何故なら、それほど 高い致死率ではない新型コロナだから。
   これなら、中国・韓国・イタリアなどのような悲惨な経過は 避けられるだろう。医療崩壊なくコントロールできると思う。
4. その後の休校や自粛や生活の見通しはどうなるだろうか。
   • 当然、休校や自粛など必要なく、インフルが流行している場合に 倣った程度の控えめな、でも普段の生活に戻れるだろうと想像できる。
     　山登の見積もりでは、インフルが流行ると休校は余儀なくされる、 その程度だと考えている。当然テレワークなどできればいいが、 そしてイベントなども、インフル流行時並みに、感染には十分 お互い注意して、譲り合った生活を心がければ、問題なく この「パンデミックもコントロール」できるはずだ。
   • 専門家からは、そんなに甘くはないとお叱りを受けるかもしれない。 インフルと違って薬もないのだから。また新型のため、ワクチンもなく、 人類全体で誰も免疫を持っていないのだから。
   • しかし、インフル流行時には、免疫の弱い高齢者には十分気をつけて、 介護などの生活を送っている。それに類する、またはそれに倍加する 程度の注意を払っていけば、普通の生活をできると期待する。
     　イベントなどは少し気をつけて、羽目を外さない程度で十分 ではなかろうか。何故なら、若者の症状は軽いのだから。（高齢者は 気をつけなければならないが。）
   これこそ、コントロールできるパンデミックの日本モデルと言える のではないでしょうか。
   　この協調性溢れる日本国民なら、今からでも遅すぎることなく、 十分達成できそうに予想する。
5. さて、後始末。本来なら、道を誤らせた政府・行政には謝罪して 欲しいと思う。少なくとも、国民の健康被害、心理的負担、休校など の自粛による社会・経済的損失、さらにはそれに伴う費用やさらなる 税負担など、とにかく大きな損失を被らせたと見積もっている。
   　弁償しろとは言わないとしても、また陽に謝罪しろとは言わない までも、少しは ヒトのフェア感覚に従って、反省して欲しいと願う。

1. 新型コロナに絡んで見えてくる、 現国民国家体制では回避できず、もはや立ち行かなくなることを示す問題点１。
   • いくつかのテレビ報道でも、大抵が未だに、「新型コロナ感染者は 医療機関に入院隔離」と指摘する。そして、「今後大阪方式のように、 ケア入院のクラス分けが必要になるだろう」と話す。
   • 厚労省の通達である「感染者の自宅隔離も可能」ということが、 未だに周知されていない。半月も経っているのにである。厚労省は、 その通知到達を確認する義務があろうし、その把握・確認を怠ってきた 責は引き受けて貰いたい。
   • 3月16日に上記した山登の見通しのように、 検査を早く充実させるべきなはずだ。そのためには、今すぐ、軽症は 自宅隔離推奨を広くアナウンスすべきだろう。それによって、すぐに 4日発熱で武漢関連者などというバカげた検査要件も破棄撤廃になること を知らせることができる。そして、どの医者であっても検査依頼を 出せるようになれば、検査数は格段に向上する。
   • それでやっと、イタリアが検査しすぎたから、コロナ感染や死者が 急増したなどという間違った誘導メッセージを、早く否定することが できる。未だにそんなでたらめな報道をする人たちもいるのだ。
     　（検査しなかったら感染しないで、検査すると感染するなんて論理 が成り立たないことくらい、誰でも分かるだろうに。検査しなければ、 感染数が分からず、検査で感染数が確定するのだ。感染数は見かけ上 増加するが、大抵が軽症で自宅隔離の療養なのだから、医療崩壊には 至らない。感染者は軽症でも医療機関に入院隔離する、などという 指定感染症の規程を杓子定規に適用しようとするから、妙なことに なるのだ。イタリアの場合は、検査患者が一般の待合室に溢れ、そこで 院内感染が広がったと言われている。つまり、検査検体採取のやり方 が問題だったのだろう。）
     
   • 本当に、早く検査体制拡充政策に切り替えて欲しい。そうしないと、 日本が悲惨な状況に追い込まれそうに心配する。
     　誰も政府・行政・厚労省に助言しないのだろうか。有識者専門委員会 のメンバーも、この自己撞着のことに気づかないのだろうか。 やきもきする。遅れれば遅れるほど事態は深刻度を増すのだから。
     　政府も行政も有識者たちも、そして報道関係者たちも、単に 大変だ大変だといいながら、自分たちの首を絞めているように思えて しまう。要らない時間を使い、要らない努力をし、要らない金を使って いるだけではないか。政治家はそれでもいいのかもしれないが、国民 生活に直結する行政は意識を改めて欲しい。国民の健康被害も、社会・ 経済被害も深刻化させているだけのように思えてしまう。
     

   まとめてみよう。行政は通達など時代に即した制度変更をどんどん発信する。 その量は毎日何枚もの通知書になる。現場はそんな莫大な朝令暮改の新規通知 を読み切れずに、大抵はスルー。すると現場は、時代の変化についていけない で、あっぷあっぷしながら今の仕事をこなすだけになる。行政側は通知した として知らぬ顔。現場は変更など全く知らないまま。結局国民は、そんな目 詰まりのために、時代から遅れた矛盾するルールの中で、右往左往し、 時代にそぐわない不適切な対応に苦しめられる。
   　山登も、大学に勤めていた時、この現場と同じような経験をしていた。 1990年ネットが普及しだし、バブル崩壊で「ゆとり世代」の時代。教育制度 も、〜ハラスメントといわれるルール変更も、そして生命系実験の動物・DNA・ RIその他もろもろの規制強化なども次から次に来た。その度毎に制度変更など、 教育・研究現場は文字通り右往左往だった。今も、ネットリテラシーなど どんどん変化している。時代の流れと言えば仕方がないが、上記医療現場の 苦労が察せられる。

2. 新型コロナに絡んで見えてくる、 現国民国家体制では回避できず、もはや立ち行かなくなることを示す問題点２。
   • マスク転売禁止なども同じことだろう。 資本主義社会、特にはじめ頃の商業資本主義では、あるところで安く仕入れ、 高く売れるところで高く売るのは当たり前として、推奨される。 ところが今回それが犯罪になるとされる。
     　もちろん今回は、この非常事態で、人の弱みにつけ込んだ金儲けという 利己的戦略に見えるため、一般には非難され、禁止されてもやむを得ない のかもしれない。
   • 社会の体制矛盾が露わになると、往々にして権力側は規則を厳しくして 規制する。規則を作って、犯罪者を増やすのが常だ。新型コロナ特措法 による各種私権制限項目などもそれに当たるだろう。

   つまり現体制でもはや対応しきれない事例が多発していると受け止めることが できる。これは体制転覆期にはよく現れる現象だ。

3. 新型コロナに絡んで見えてくる、 現国民国家体制では回避できず、もはや立ち行かなくなることを示す問題点３。
   • 欧州がパンデミックの中心になったとされる。国境を越えて感染拡大。

   EUとして統合を目指した。最近は移民受け入れでギクシャクしている。国民国家 同士の統合は難しいのかもしれない。何故なら、この制限環境の地球上で、それぞれ 利己的にお国柄を維持しようとする。この地球環境に対するための、国を超えた 人類としての“旗”が必要なのだろう。

4. 現代の技術段階では、そんな制度の目詰まりを無くすため、AIなど 情報先端技術を使うことで解決しようとするだろう。
   
   • AIにそれら各種制度変更規程を教え、現制度と比較させ、しかも 人の行動を監視することで、人々が時代に即した複雑な制度に対応で きるよう、効率よく現場で監督することができるようになるだろう。
   • 多分、中国での監視社会化や情報統制化がその先端モデル とも言えそうだ。
     　フーコーが怖れる監視社会化が進み、ハラリ氏が『ホモ・デウス』 で描く、現人間至上主義の行きつく先である近い未来のデータ至上主義で 想定される情報によるAI統治そのものでもあろう。
     　効率のいい社会で人々は幸せな生涯を送れる段階が、次に訪れそうに 予感する人々もいるのかもしれない。
   • ハラリ氏は異議を唱えるが、その根拠も対案も示さない。
     　山登は、そんな社会はこの宇宙の 原理である“自由”と“平等”に反するが故に、許容されないだろうと 論じる。
   • 上の項目で挙げたような目詰まり、つまり官僚制の硬直性を、山登は、 ヒトの認知限界で ある50人規模という境界条件をこれまで無視してきた、 現人間社会の根本的な欠陥によると考えている。
     　ハラリ氏は共同主観に基づく膨大な人数の協調性を持ち出すが、 それはヒトの本性には無いと考える。そんな協調性は、ヒトの本性である 協力欲の、ヒトの認知限界を超えた範囲への延長に過ぎないと捉えている。 もちろんそのお陰でドーキンスのいうミームに相当する文化も文明も 発展してきた。しかし、今や連絡文書は膨大な数になり、組織も制度も 複雑で、これらはヒトの処理・対応能力を既に超えてしまっている。 すると、当然膨大な人数の協調性など維持不可能になる。現代そんな “目詰まり”が至る所で見受けられる。
     　もちろん、情報科学の発展、計算能力 の向上やAI技術の発展が、そんなヒトの限界突破を可能にするのかもしれない。 しかし、ハラリ氏はそこに嫌悪感を示すだけで、その根拠を示さない。 山登はこの世の原理である“自由”と“平等”に反するという欠陥を 感じ取っている。
   • そして、対案として、認知限界 である50人＝ヒトの協力欲の原点ともいえる50人規模集団を前提 にした自給自足集団のネットワーク社会を提案している。そのためには、 現代の生産性からは、ひょっとして5000人規模の社会を単位にすると 実現可能かもしれないと、提案した。

   さて、現代の時代を揺るがす各種出来事の行くつく先は、中国が目指す ようなAIなど情報先端技術による統治社会なのか、山登の提案するような 自給自足集団のネットワーク社会なのか、はたまた全く新しい統治形態 なのか、いずれにしても現代は現国民国家体制の変革期に当たると 感じられる。

• 新型コロナ感染拡大騒ぎの話題が報道の主。休校や自粛に対しては、 山登が上記したように、緩める方向になりそうと話していた。山登 も納得できる。検査は絶対拡充すべき、そのあと自宅隔離が可能なら、 それほど医療態勢の心配も要らないかもしれないと期待する。
  　諸外国で見られる感染拡大への自粛や外出禁止などの対応は、不必要だ と思う。日本人の国民性を考えれば、十分注意しながらの生活をお願いする だけで乗り切れると期待する。とにかく検査拡充（＝基本、全員検査） ＋指定感染症指定規程の柔軟運用（＝自宅隔離）が絶対必要不可欠だ。
• 一方、後半は経済対策の議論。消費税を下げる、現金給付、公共料金 サポートなど、などなどを提案。
  
  • 消費税を下げる、下げないなどは異なるかもしれないが、基本は 日本の経済成長を期待して、このコロナショックに対する対策は 是非必要だと訴えている。
    　コメンテーターから、その経済成長前提の意見に異議が出された。 山登も同種の異議を差し 挟みたい。現在既に地球は厳しい制限環境になっている。もう少し地球 をいたわろうではないか。日本の若者たちも、きっとそのことを感じ取って いると思う。
    　そして、単に政府、政治家たちのパフォーマンス、ポピュリズムの一種 のように、山登には見える。
  • 山登は、3.16に述べたように、今回の新型コロナを インフル並みの程度の恐れでいいと見積もっている。甘いかもしれないが、 致死率がSARSほども高くないのでそのように判断した。
    　だから山登はそれほど大きな経済対策は要らないと思う。すると検査体制 をとにかく十分拡充できれば、これまでの休校や自粛は 3.16追記第二弾に夢見たような程度に気をつけるだけで、解除できると期待する。 検査拡充は必須だが。
    　すると、この二週間程度の休校や自粛のダメージからは、余分なサポートを しないでも、十分立ち直りが可能だと信じる。ただ、自粛ムードは維持して 欲しい。そして、そんな自粛ムードにも、日本人は十分対応可能だと期待する。

  新型コロナの性質をどの程度と見積もるか、日本の国民性をどのように 評価するか、世界・地球の現状をどんなふうに見ているか、によって いろいろな今後の見通しが提案されるのだろう。
  　山登は甘すぎるのだろうか。山登には、見通しがついてきたと思える。 もちろん19日の発表は注視し、今後の推移を見守る。

• 他の番組では、司会者がまだ「4日以上発熱、武漢関連で検査について電話で 問い合わせ」と念押ししている。また厚労省官僚なのに、まだ「軽い発熱などなら 自宅にいてください」などとあのとんちんかん、ちぐはぐな指針をコメントとして 繰り返している。
  　一体この国の行政・役人そして報道関係者はどうなっているのか。1日に厚労省が 「感染者も自宅隔離可能」という通達を出したというではないか。それを3.16に ある民放番組で山登や出演者のほとんどがやっと知るところになった。その番組の 司会者のおかげだ。ところが、2日経った18日でも、まだこんな重要な政策・指針 の変更を知らない報道番組が多い。さらに役人もその持つ矛盾すらに思考停止状態だ。
  　当然NHKは、政府広報担当として、そのような重要な変更を繰り返し報道する べきだろう。ところが未だ一度も山登はNHK報道で聞いたことがない。国民の命に 最大にかかわるこうした政策変更を国民に伝えないで、受信料をとる資格がある のか、報道機関として存在する資格があるのか。
  　しかも、民放の番組情報も信じられなくなる。政府・行政・報道関係者の反省と 真摯な対応を期待する。
• さらにほかの番組も、上と同程度。休校・自粛などは4月8日まで延長か、 などとも話す。それで終息するわけがないと考える。一方、そんなに長く休校や 自粛をする必要など全くないと山登は見積もっている。敵も、自分たちのことも よく知ることが必要だ。
  　山登同様インフル並みと考えてもいいという意見も出るが、そこまで緩められないと の意見が主。その中で検査が結局必要なのだという話もやっと出る。ところが、 検査をやりすぎてイタリアのように医療崩壊になるかもしれないと、とんでもない コメントも出る。これがテレビ番組なのかと、あきれてしまう。ただ、山登が 上の3.16などに述べたようなコメントをするコメンテーター もいる。少し救われる。
  　結局、はじめの気づきと同じことで、国民皆の教育が重要なのだろう。

• おまけに、検査拡充の必要性、発熱外来のような体制、そしてそこから 直接検査依頼できることの有効性を熱心に提案。納得。
  　ただ、あの検査要件の4日発熱、武漢関連という基準の行方については 触れない。当然軽症者の自宅療養はOKとしながら、上で山登が指摘したように、 制限のない検査ができて確定できるのかどうかが未だに不明。厚労省と 現場のこの目詰まりがどうなっているのか、結局未だに誰も知らないようだ。
  　この国は一体どうなっているのか。その目詰まりが取れない限り、これら 提案も無駄になる。それを白日の下にさらすのが報道の使命だろう。 さらなる追求とその成果を期待する。
• そして相模原中央病院（外科が中心）の院内感染と重症者の治療と外来再開 の努力を報道。
  　頭が下がる。風評被害もあるとのこと。日本人として悲しい、恥ずかしい、 そして腹立たしい。
  　その他多くの各医療従事者の真剣な取り組みにも、感謝する。と同時に 3.16と3.17にまとめたように、 現官僚制の目詰まりがそんな努力を台無しにしているようで悲しい。何としても 目詰まりを取り除きたい。是非この目詰まりを露わにし、糾弾し、そして解消 させて欲しい。報道のやるべきことだと思うし、報道関係者の奮起を心待ちに 強く期待する。
• 経済対策としての給付金には賛成なようだ。実際、給付金はじめ各種 サポートが実施されるらしい。もちろん戴ければ有り難い。ただ、山登は賛成 しかねる。
  　3.18にも述べたように、日本人はこの程度の嵐には 十分耐えることができると信じる。むしろ、そんな金があるなら、軽症でも 疑いのある患者全員を検査できる体制を、まずは何をおいても整えて欲しい。 とにかく、そこがこの新型コロナとの戦いの最重要ポイントなのだから。 または、この制限環境の地球を少しいたわるためにも、経済成長一辺倒の 金のばらまきを控えてはどうだろうか。

  　そして、他の報道番組でも、感染拡大の情報と同時に、この種の社会・経済 的な副作用についての報道が多い。当然各国のいろいろな人々に対する 影響の方が、直接的な関心も高く、生活にも直結して大事なのは分かる。
  　しかし、基本的に、ほとんどあの目詰まり部分に関する報道が無い。 その切断部分に気づいて、正常動作になるよう接続しない限り、国民の 生命・健康も社会経済被害も何ら防げないはずだろうに。それを正すのが 報道の役割だと思う。
  　大騒ぎして、大きな被害を及ぼしながら、もちろんそのうち終息していく だろう。しかしそれはきっと中国やイタリアなどのように大きな痛みを伴う 経過を辿る道筋だと心配する。目詰まりを正せれば、上記 3.16に山登が指摘したように、健康も経済も被害を最小限に抑えて 終息まで辿り着けると信じたい。

• 別の報道番組で、知事が検査の間口を広げるとの発言。大阪は 和歌山モデルをとるようだ。しかし、番組では未だに、感染者は 指定医療機関に入ることになっているが、それをやっと専門家会議で 軽症なら自宅隔離になると発表すると報道。そのためにも、政治家が 広く周知しなければならないという。そして、まず肺炎疑いのある患者 全員の検査という間口拡大と、自宅隔離の前に安全策として、 ケア体制の大阪方式を行うべきと話す。そして検査も、未だ 4日発熱・武漢関連などの制限要件が活きているような話になって いる。
  　結局日本の官僚制のこの目詰まりが目立つ。大阪だけが独自に するのでなく、政府が日本に広く周知すべき事案のはずだろう。 3月1日に厚労省が出した通達は一体どうなっているのだろう。他のどの 報道を見ても、誰もこのことを知らない。誰も旧態の厳しくかつ 自己撞着を起こしている検査要件と陽性者の扱いが、維持されたまま なのか、変更されたのかすら知らない。というより、誰もが 未だに旧態のままと受け取っている。日本の何という体制か。 これでこんな新型コロナを迎え撃つことなどできないだろう。 太平洋戦争当時の、参謀本部と現場の軍隊と民間人とのちぐはぐ と同じに感じてしまう。
• この目詰まりをここで再度まとめる。3.16 分に記載したことだ。
  
  • 指定感染症に指定したので、感染者は指定医療機関に全員入院。
  • PCR検査は、4日以上発熱、武漢関連者などの検査要件の制限、 かつ指定医療機関からしか検査依頼できない。
  • 軽症者は自宅療養とのこと。
  • この3つの矛盾−＞検査を受けられない発熱者は、感染しているか どうかも分からないから、感染していないと判断して、出歩いて 感染拡大に寄与する。−＞だから検査間口を疑いのある患者全員に広げる のが当然のはず。ーーーこんな自己撞着規則がどうして出てきたのか。 軽症患者を検査して陽性なら、その患者を指定医療機関に入院させなければ ならないので、病床数不足を招くかもしれない、と厚労省が心配したの だろう。そのため、軽症者は検査しないことにした。こんなバカな ルールが世の中まかり通っている。
  • 3月1日に軽症感染者でも自宅隔離できると厚労省が通達を出したらしい。 ところがそれが本当かどうか、報道も現場も誰も知らない。それが 目詰まりの中心点だ。
    　とにかく、感染が分かっても自宅隔離できるなら、検査要件に本来は 上の厳しい制限は不必要なはずで、検査の間口は広がるはず。ところが 広がっていない。検査要件が破棄されたのかも、今誰も知らない。そして 目詰まりのせいで、結局検査が拡充しない。すると感染者も分からず、 結局軽症感染者は感染拡大に寄与してしまっている。問題だと思いませんか？
  こんな日本の片肺飛行でも、今日本はとてもよくやっていると思う。 国民性のお陰だと感心・感謝する。それにつけても、政府・行政の 何という無責任政策なのだろうと情けなくなる。

• 但し、大きな問題が結局見過ごされている。検査体制だ。軽症感染患者は 自宅隔離が正式に発表された。そこまでは改善したと受け止めよう。しかし 検査要件である4日以上発熱・武漢関連で、しかも指定医療機関からのみという 縛りがどうなったか言及無し。検査方法も、医療関係者への風評被害を防ぐ ためにも、地方自治体主体のドライブスルー、ウォークスルー、発熱外来方式 などの提案をすべきなのに、しない。ーーーつまり、医療現場での混乱が解消 されないという、上記議論した“目詰まり”が放置された ままになる。ーーーすると昨日分でも糾弾した、 軽症発熱者の検査不可−＞感染拡大寄与という大きな矛盾を抱え続けてしまう。 未だ検査体制不十分のままだ。これが専門家会議なのか。しっかりと現行対策の 不備を認識して欲しい。和歌山モデル、大阪方式など個別に素晴らしい取り組み が行われているのに、どうして国としてそうした取り組みを採用しようと しないのか、とても不思議だ。
  
  --->新型コロナという野獣を、再び野に放ってしまう、と感じる。 引き起こさなくてもいい大被害を国民に強いることになると心配する。 彼らはその責任を取れるのだろうか。
  　（心ある人々が長期、再三にわたり注意喚起していたのに、折角の休校・自粛 のこの２〜３週間を無為に過ごし、野獣をコントロールする術をみすみす手放し ているように見えている。予見できる災難に対する不作為という「未必の故意」 の罪に問われることになる。国民は、対する術を持たないままこの恐ろしい 野獣に直面することになり、怖れおののく。）
  　国民、特に報道はそれを見逃さずに、被害拡大に待ったをかける義務がある だろうに。政府には、韓国のように、早く“目詰まり”の無い検査拡充−＞国民の 安心政策に踏み出して欲しい。ここがコロナとの戦いの橋頭堡なのだから。

  太平洋戦争当時、日本海軍はレーダーも持たずに海戦を挑み、米海軍に 壊滅させられた。今回また、日本は利用すべき唯一の武器である“検査”を 捨てて徒手空拳でコロナに無謀にも挑もうとしているように見える。国民 はその犠牲にされてしまうのだろうか。

  専門家会議では、きっとこの検査という武器を有効に使えないことを知った上で、 今回の地域別対応案を出したのかもしれない。東京・大阪・兵庫は、これまで 通りの休校・自粛以外にオーバーシュート回避法はあり得ないと判断したのだろう。
  　検査を感染疑いのある全員に行うことができれば、3.16 にも書いたように、自粛を緩めることも可能だと 山登は期待していた。ただ、現在のように検査を拡充しないままでは、 日本全体でオーバーシュートも怖れなければならず、東京や大阪では自粛を 継続してもオーバーシュートで都市機能閉鎖に至りそうに心配する。 大事にならないことを祈る。

• おまけにもう一点気づいてしまった。「もちこたえている」との判断の 根拠が一人あたりの感染再生産数が１を割っているというデータの信頼性だ。
  　イタリア2.6人に比較して収まるように見える。しかし諸外国は徹底的に PCR検査し、分母の信頼性が高い。ところが日本はむしろ敢えて検査しない と見える検査体制を維持しているため、分母にも分子にも信頼がおけない。 そのことをきっと理解しながらも、専門家会議では目をつぶって、１を 割っていると強弁しているのではないか。もしそうなら、専門家として、 あまりにも不誠実だと見えてしまう。
  　本来なら、専門家会議では、まず日本で検査が何故こうも進まないのか ということ自体を真剣に検討すべきはずだ。それこそが、こんな困難に対する 専門家会議の示すべき誠実な姿勢だろうと考える。そして検討さえすれば、 山登がこのページの3.16や すぐ上の3.19分に書いたように、体制の“目詰まり”のせいであること が自ずと明らかになるはずだろう。
  　その上で、専門家会議としては、本来の責務として、検査体制の 再検討・再整備を提案し、信頼できるデータに基づいた指針を提言 すべきはずだ。今１を割ったとされる再生産数が結局実は１以上だった などということがないように、切に願っている。
  　比較して、韓国は誠実で信頼のおける検査をし、真摯にこの新型コロナ と取っ組み合っていると尊敬する。願わくば、ここで山登が差し挟む 疑義が的外れであり、専門家会議の使用した1以下になったという データが真であることを祈る。そして結局東京でもこのままオーバーシュート して都市機能崩壊になど至らないことを切に切に祈る。山登が抱く こんなにも大きな心配が、結局は杞憂だったということになりますように。

• 山登が検査遅れを心配する中、新潟ではやっとドライブスルー方式がスタートした。
  　やっと！遅かったが、しかしこの日本の中では画期的だと知事を尊敬する。もはや日本 政府は信用も信頼もできないと感じる。各自治体の長の英断に期待したい。 これで、新潟も和歌山や大阪同様、検査要件の4日以上発熱で武漢関連者などの制限 を無視し、基本疑いのある人全員の検査を可能にした。個別自治体毎でもいいから、 早く日本全体でこの方向になって欲しい。
  　東京、大阪、名古屋など大都市のある都府県では、大きすぎて日本政府と同程度の 身動きの悪さを想像する。だからこれら感染拡大の危険性の高い地域では、 そのさらに下の自治体、つまり区市町村の長の切り盛りが重要だろうと思う。 早く決断して、コロナ対策の方針を策定するための信頼性ある基礎データ収集に 是非邁進して戴きたい。
  　これまで行政は何をやっていたのか、単に時間を浪費していただけだろう。 遅れてしまったとは言え、とにかくそれがなければコロナと戦うことすらできない のだから、急いでその唯一重要な武器を手に入れる努力をして欲しい。その データが揃ってからが、やっと勝負なのだと思う。
  　その意味では、韓国を尊敬する。そして諸外国はほとんど皆その方向に動いた。 ただ、その検査が遅すぎたり仕方が拙かった国では、被害が拡大してしまったよう だが（中国、イタリアなど）。その中で、日本だけが、3.14、 3.16、3.16追記やその後も繰り返し 述べた原因＝目詰まりのために、遅れに遅れてしまっている。ほとんどの自治体では、 まだ始まってすらいない。まだ4日以上発熱、武漢関連者などの検査要件に拘って いるようだ。すると検査漏れが必ず発生してしまうことは繰り返し述べた。 特殊なお国柄、特殊な行政体質なのかもしれない。仕方がないが、とんでもない 大被害に発展しないよう祈っている。　
• 簡単にたとえてみよう。諸外国ではほとんどストップ近くなるまできついブレーキ を踏んで、検査も厳しくして状況把握をしっかりしている。一方、日本は緩いブレーキ をかけてゆっくり動きながら、検査漏れによるアクセルも踏んでいることになる。 検査漏れも多いため、日本では実際の状況がどうなっているか掴めないと 心配する。そして、この緩いアクセルのために、また状況把握がしっかり できないために、いつどこでオーバーシュートになって大きな被害に 発展しないとも言えないところが、山登にはとても心配だ。
  　これまで山登が提案していたのは、日本の国民性を高く評価して、とにかく 検査は厳しくしてアクセルは絶対踏まないで、しかももっと緩いブレーキで 日常近くの動きもできる案だ。それでも、 オーバーシュートには至らず終息できると予想したのだが、日本はアクセルも 踏んだままを選択しているように見受けられる。
  　日本では、検査漏れには寛容なのかしら。有意の報道番組では、検査を厳しく するようにしつこく提案をしてくれてはいるが、どの報道でも山登のような検査 漏れに通じる検査体制の目詰まり（3.14、 3.16、3.19などを参照）に言及することがない。 山登にはとても不思議で、結局日本国民は緩いアクセルのことには寛容なの だろうか、だからそんなアクセルに当たる検査漏れをもたらす現官僚制の硬直性 （3.17）という原因にもその究明にも何ら興味を示さない のだろうか、と残念に思えてしまう。
  　できれば、少なくとも報道はこの目詰まりに気づいて、警鐘を鳴らして欲しい と願う。

• 日本だけが検査体制不十分なままなのに、目隠しをしながら障害物競走をする ようなもの。諸外国は汎検査体制、状況把握に必死に努力。目を開けたままで 頑張れる。ほとんどの報道で、日本の持ち続けるこの検査体制不備の潜在疾患に いまだ気づかないようで心配だ。
  　特に韓国は、感染の爆発的拡大をテグ周辺で起こしてしまったが、それをそこ だけに限定させることに成功した。敵が見えていたからだと評価する。日本は、 その国民性のお陰で、これまで低い感染者数で抑えてきたのに、検査もせず状況 を把握もできないまま、自粛を止める方向に動き始めた。いつどこでも オーバーシュートが起こる可能性がある。
  　東京もこのままでは、2週間後にはイタリアやアメリカなど諸外国のような 感染爆発を起こしてしまいかねない。心配だ。日本経済にもブラックスワンが 突然現れることになる。日本政府・行政の大失策と判明しないことを祈る。
  　（東京オリンピックは無理。ところが多くの報道では、どうなる、どうする、 といった議論を楽しんでいる。のんきなものだと思えてしまう。）
• 韓国の素晴らしい成功例を参考とせず、自らの目詰まり状態に気づかずかつ 目をつぶり、日本人の国民性のお陰で「もちこたえている」のをいいことに、 その間も無為無策でオーバーシュートに至るのを防がない日本国( 3.16、3.16追記、3.19、 3.20やそれ以降も参照）。日本の政府・行政の怠慢がまず 責められるべきなのだが、その目詰まり原因を究明しようとしない国民側特に 報道関係者の怠慢も同じく責められるべきだと思う。
  　繰り返すが、検査により状況把握できれば、国民性のお陰で、オーバーシュート することなく、自粛も緩く控えたままで普段に近い生活を送りながら、「やり過ごせる」 と山登は期待していたのだ。もちろん検査体制現状 のままで緩いアクセル＝緩い感染拡大をゆるしながらでも、同じように 「やり過ごせる」のかもしれない。
  　しかしそんな危険な賭をされる私たち国民側は、堪ったものではない！ これって、政府・行政、専門家会議、そして報道関係が「未必の故意」という 犯罪の共同正犯として告発されてもおかしくないことのようにも思う。 もちろんそれを許してしまう国民側もその責を問われるのかもしれないが。
  　3.11の大震災で、東電が福島原発の津波被害の想定に対して十全にすべき対応を 不作為のままにしてしまったことに通じる罪だと思う。結局、政府も東電並みに、 少しぐらい不備のままでも大したことには至らないと甘く考えていると しか見えない。国民の生命を危険にさらしているという自覚もないままに。
  　再度叫びたい。政府・行政も専門家会議も、日本の検査の非効率に 何故気づかないのか。WHOも諸外国も、そして日本の報道も、その不十分さを 何度も指摘しているではないか。そしてその非効率に気づけば、その 原因を調べなければならないことに気付き、調べれば自ら招いている 現場での目詰まりが判るはずだろうに。オーバーシュートが起これば、 現欧州の惨状を見ればすぐ判るように、大きな大きな被害が及び、国民の 命と経済損失は計り知れない。それからでなければ動けないとしたら、 要らない時間、要らない労力、要らない金を使わざるを得ないことになり、 政府は大きな罪を背負うことになろうに。
• 繰り返す。日本の国民性を高く評価している。その上で、
  1. 一番安全なのは検査を厳しくして、しかも休校・自粛は最高レベル。しかし、 それでは経済が最悪に押しつぶされるだろう。
  2. 経済もある程度活かしつつ、安全なのは、検査を厳しくして、休校・自粛は 先日来の要請程度。日本では、オーバーシュートを回避できると思う。
     　さらに経済もかなり普段通りになるよう、休校・自粛を緩めるのが 山登案。日本では、この日本モデルが可能だと 思い提案した。
  3. 危ないのが、検査を現状のように不備のままで維持し、休校・自粛は 最高レベル。「かろうじて、もちこたえている」状態を継続できるのかも しれない。経済はほとんど死に絶えるだろう。
  4. オーバーシュートを避け得ないと予想するのが、検査体制現状維持、 休校・自粛を先日来の要請程度、あるいは今回の専門家会議の地域別案。 都会では、今「もちこたえている」先に、ほとんど必ずオーバーシュート に至るだろう。何故なら、検査不備というアクセルが効いてくると 予想する。
  5. オーバーシュート必至が、検査体制現状維持、休校・自粛がかなり 解禁された感染拡大非確認地域レベルを日本全体に布いた場合。 欧米の現オーバーシュート出現直前がほとんどこれに当たるだろう。 オーバーシュートになると、厳密検査など無力で、どれ程の生命健康被害と 社会経済被害が出ることか、既に見本が沢山ある。
  山登には、今日本が上の４．を進んでいると見えている。心配だ。 国民の命と経済をあずかる政府の取るべき安全策は、上の２．だろうと 思う。だから、何故検査体制不備に目をつぶるのか、腹立たしいし、 不思議だ。

• 本ページの主旋律は、はじめからここまでずっと、検査体制の整備 と現検査体制不備の原因の話に尽きるようだ。山登にとって一番気に なっているのだと判る。その体制不備をWHO、諸外国、そして報道も 再三指摘していたにもかかわらず、政府・行政も専門家会議も動こうとしない。
  
  　専門家会議のメンバーは3密空間（距離、換気、発声）の回避が あたかもオーバーシュート回避の成功に繋がるが如くに話す。その根拠 となる感染者数データがまるで信頼できるように話す。
  　信頼できると信じているのだろうか？疑わないのか？または疑っても それは自分たちの仕事ではなく、どこか、厚労省か、保健所の責任だと でも思っているのだろうか？後ろめたくはないのだろうか？最近まで 研究・教育に携わった人間として、山登は根拠になる基礎データには 常に細心の注意を払うべきだと思う。
  　どうして、彼らは根拠になるデータを所与のものとして疑いもなく 使用できるのだろうか？山登には理解不能だ。
  　さらに、飛沫感染は3密空間回避で防げたとしても、他に接触感染 など感染拡大の可能性は幾多もある。だから3密空間回避は絶対の必要 条件ではあるが、十分条件とは言えず、完全ではないのだ。そのことにも、 もはや目が行かなくなっているのだろうか？
  　コロナとの戦いに、目隠し状態は絶対に避けるべきだと思う。 そのためにも、検査体制の拡充は絶対に必要なはずだ。その不備の 原因には見向きもしない、なんてことがあっていいのだろうか？　
• 山登の予言を記してみよう。
  • 今自粛も緩やかになりつつあるようだ。だからオーバーシュートの 準備が裏で行われていると思える。
  • 1週間で準備も整い、2週目くらいからオーバーシュートのスタート が立ち上がり始めそうだ。
  • 今のままなら、都会は爆発的拡大の惨禍に見舞われると怖れる。1ヶ月 くらいは都市機能封鎖＝ロックダウンしかないだろう。医療崩壊も覚悟し なければならないだろう。高齢者は現イタリアのように放置されていく可能性 もあろう。
  • その後は、感染者終息で、やっと都市機能も回復していくだろう。集団免疫 成立。
  • 山登の主張する検査拡充は役立つだろうか。今ここで予言している オーバーシュートには、今更検査を強めても遅きに失するだろう。間に合わない。 2週目頃から立ち上がりは始まってしまうだろう。
  • しかし、まずいつどんなときでも、正確なデータは絶対不可欠だ。だから、 その後の対策のためにも、遅すぎることはなく、すぐにでも検査拡充すべきだ。
    
  • しかも、山登の予言するオーバーシュートも小さくすることができる。 何故なら、データが対策の目になると同時に、山登がずっと主張する日本人の 国民性のお陰で、陽性判明者の外出抑制傾向を強め、現行の緩いアクセルを 緩い追加ブレーキに必ず転じることになると期待する。
    　すると、自粛ムードのブレーキと相まって、結局かなり普段に近い日常 活動で「やり過ごせる」と期待できる。国民の健康被害も経済損失も少なく なると予想できそうだろう。
  如何でしょう。山登は検査不備の現状に大きな危惧を抱いている。
• 感染症専門家は、国民の6-7割に感染し、集団免疫が成立してやっと 終息するという。その感染を急激にオーバーシュートにしてしまわない ために、緩やかにして医療崩壊させないように対策を講じていると説明する。 本当か？−＞山登はでたらめだと思う。科学者としてもっと勉強して欲しい。
  • 今や欧米は6-7割感染方針を採用、集団免疫を期待しているのだろう。彼らは 過去の事例に捕らわれ、外国の事例にも学ぼうとせず、単純図式しか思い浮かばない のかもしれない。それら各国民を大変気の毒に思う。
  • 日本の国民性を高く評価できるのだから、検査拡充することで、今 日本だけで進んでしまっている緩いアクセル状況を、陽性感染者を早く特定し、 外出抑制傾向を強めることによって、緩い追加ブレーキ側に転じることができる。
    　すると、感染再生産数を1以下に維持することも可能だろう。つまり、 少数の感染者と、大多数の非感染者で終息させることが可能だ。
  • その典型例が、中国や韓国だろう。一部の国民が地域的オーバーシュート の被害に遭ったものの、国民全体の感染阻止に成功したと見られる。 何も6-7割の国民が感染しなくても、つまり集団免疫を成立させなくても、 終息に持っていけることを示している。
    　山登はそれを日本ではオーバーシュートなど無しのまま、しかも普段の 生活レベルにかなり近い自粛程度で終息にもっていけると予測期待したのだが。 3.16追記第二弾に書いた。これこそ 「コントロールできるパンデミック」の日本モデルと言えるはずだろう。 被害も最小限のはずだ。

• 今朝のテレビ報道。専門家会議メンバーに対しコメンテーターが 韓国の例も引用しながら検査不備の件を尋ねてくれたが、その答が 現状で問題なしとのこと。もはや山登には“何をか言わんや”の落胆感覚 しかない。
  　専門家会議では、結局日本の検査体制を問題とは見ていない。確信して いるようだ。これまで通り、感染発症者周辺の検査で十分とのことだ。 それは、日本で感染が症状として現れる数が少ないことから判断して、 不顕性感染者も少ないと予想できるからとのこと。それは妥当な答えだと 思う。山登も同意する。しかし、そんな状況できたのだからこそ、 検査拡充して感染者全体を早く特定する体制を整えて、オーバーシュート に至る危険性を早く摘み取るべきだと提案しているのだが。
  　専門家会議の見解、検査は現状でもいいとの見解を検討してみよう。
  • 日本でこれまで感染発症者が少ないのは、やはり日本人の国民性 のお陰で、休校・自粛要請にも誠実に対応してくれたからだ。
    
    　欧州などで急拡大するのは、厳密検査をするタイミングを外してしまい、 国民が感染被害を軽く考えてお互いの濃密接触（ハグ、キス、握手や会食 などでの接触）を継続したために、家族始め多くのクラスター感染が 急速に連結して網目状になったためだと考えられる。オーバーシュートが 始まってから厳密検査をしても間に合わない。ただし、その状況把握 のためには、絶対検査が不可欠だと思う。
    　日本では、感染が中国で始まってから、国民はかなり危機意識を持ち、 手洗い・マスクなど注意深い生活を送っていた。しかも休校・自粛にも 誠実に対応してきた。だから感染発症者の出現頻度も低いのだろう。
  • 専門家メンバーも、若者の症状は軽く、そのため感染拡大に 寄与するかもしれないとコメントする。ところが、検査体制を変えなくて いいと発言する。やはり山登にはその根拠が理解不能だ。
    　とにかく山登が提案しても無駄で、専門家会議としては考慮外のようだ。 でも、専門家会議の見解は、間違っていると思う。その根拠は？
    • それが4日以上発熱という検査要件の正当化に固執しているからという ことでないことを祈る。この検査要件はどうなっているのだろうか。いまだに そのことすら明らかになっていない。
      　感染者の自宅隔離が可能になったにもかかわらずだ。繰り返すが、なぜなら 自宅隔離が可能なら、指定感染症の隔離病床の心配も必要なくなり、発熱者 をすぐに感染陽性に特定したとしても、病床数不足の問題にはならないはずだ。 だからすぐにでも4日以上発熱などの検査要件を破棄撤廃しても問題ないはずだ。
    • その検査要件は、もう破棄撤廃しているのか？それなら、少なくとも すべての発熱者の検査に対する障害は無くなるはずで、検査データも 拡充できそうに思う。それなら今後の対策策定に必要な基礎データ充実の ためにも検査拡充が必須だと思うのだが。
      　ところが、未だにすべての発熱者の検査受付が進んでいるわけではない。 専門家会議も、現状のような発症感染者周辺だけの検査でいいとする。 民間クリニックも風評被害を怖れて簡単には診察をしにくい状況で、 あとは自治体がドライブスルー、ウォークスルー、発熱外来検査所など を設けない限り、検査は進みそうにない。つまり、検査データは貧弱な ままだ。
      　何故必要な検査拡充を渋るのか理由がよく分からない。
    • 検査拡充の費用が余分にかかるからか？それに対しては、山登の 見積もりでは、検査拡充により国民の健康被害も社会経済被害も最小限 に抑えられるはずであり、検査拡充費用の万倍も余分な費用の節約に 繋がるはずだ。だから拡充しない理由にはならないだろう。
    • これまでは、感染症状発現者周辺だけを重点検査するだけでも 間に合ったということは、専門家会議のいう通りだと同意する。しかし 今後もそのままでいいということにはならないはずだ。何故なら 感染源不明の感染陽性者が増加していて、オーバーシュートの危険性が 増大しているのだから。
      　専門家会議も指摘するように、検査を受けないで済んでしまう発熱者は、 若者には多いのかもしれず、本人が感染しているのかどうかも判らないために、 活発に出歩いて感染拡大に寄与する傾向が強いはずだ。この検査漏れ が多いという欠陥＝検査不備を何度も山登は指摘してきた。（ 3.16、3.16追記、3.19 やそれ以降も参照）そこに結びつく目詰まりという原因と共に。 つまり、日本は、検査体制の中で、感染拡大の緩いアクセルを未だに 踏み続けている状態なのだ。
      　だから今後もしオーバーシュートを防ぎたいならば、検査拡充しか 手がないはずだと思う。少なくともこのアクセルを外すしかない ではないか。また、韓国は検査拡充方針を実行して成功したのだから、 見習わない手はないだろうと思うのだが。
  • 　また、検査可能数にも限りがあるから、とのいいわけもあった。その 検査数の充実は、2ヶ月前から報道では提案していたことではないか。 そんないいわけは、検査拡充をしたくないからとしか聞こえない。
    　検査拡充はいずれにしても必要なはずで、少し費用が余分に発生 するとしても、今後の方針や分析にとって役立つ必須のデータを 提供できるはずだ。だから拡充不要の理由が全く理解できないのだ。 検査拡充にかかる費用が惜しいのか？その検査のお陰で救われる命と 余分な経済損失の額に比べて、些細なものだと見積もっているのだが。 国民の生命健康被害も社会経済被害も抑えるために、大いに役立つ はずだ。

  とにかく、山登には専門家会議の頭の構造を理解できない。ついていけない。

• オーバーシュートしてしまうとしたら、それに対する対策が必要 だとのコメント。
  　コロナ専門病院という提案もあり、かつ大阪方式採用もありと答えて いるが、当然オーバーシュートでの対応は無理とのこと。妥当な答だと 思う。だからオーバーシュートなのだ。
  　もちろん、そんな悲惨な状況までも想定して、ある程度は準備が 必要だとは思う。大阪方式など、これまでもできるだけを考案し、 その方向に実施する努力をしているはずだ。しかし、オーバーシュートに 完全に対処できるのなら、その状況をオーバーシュートとは呼ばない はずだ。現実に対応できる病床数や医療従事者では間に合わなくなる 状況だからこそ、そう呼ぶのであり、できるだけそこに至らない施策 を模索するしか仕方がないではないか。
  　理解不能なコメントに見えてしまう。中国のように、10日間で急遽 コロナ専門大病棟２棟を建設することなど、日本の体制ではできそう にないだろうに。
• もう一つ、面白い発見。厚労省が大阪・兵庫に送った要望書。
  　それを大阪府は大阪・兵庫間の往来自粛と受け取り、広報した。 要望書の意味は、大阪と兵庫両地域での内外の往来を自粛する、 つまり外出禁止のつもりだったはずと山登は解釈した。それを大阪と 兵庫間の往来だけ自粛と受け取っていると見えて、笑ってしまった。 それでいいのかしら。
  　ただ、大阪府知事が公にした後も、厚労省は訂正していない。 山登の理解が間違いなのだろうか？
  　でも、感染拡大の試算から要求される要望は、きっと大阪と 兵庫両地域での、外出自粛というのが妥当だと思うのだが？
  　こんな重要で緊迫した局面の対コロナ戦で、こんな行き違いが 素通りしてしまっていいのだろうか。山登が、検査体制不備を起こした 目詰まりとして挙げた現官僚制の硬直（3.16、 3.16追記、3.17、 3.19やそれ以降を参照）が、ここでも頭を もたげ、顔を表に顕しているようで、恐ろしい。

• 政治も歴史も専門ではないが、今回の騒動が太平洋戦争当時の 日本の行動に似て見えてくる。
  　参謀本部は現場も知らず、無責任な逐次兵力投入を繰り返す。政府は 後追いで承認するだけ。現場は個別壊滅を繰り返し、悲惨な敗北。これって 丁度今のコロナ戦のよう。
  　専門家会議は現場を知らず、唯一の武器“検査”もかえりみず、竹槍を 推奨。行政はその指示を強行施行。政府官邸は後追いで承認するだけ、単に 操り人形に見える。現場は行政の矛盾する方針に混乱しながら、為す術 が判らないまま右往左往で結局動けない。この政治の非効率のお陰で、 国民は敵に総攻撃を受けそう。広島、長崎のような大被害が、今度は いくつかの大都市に降りかかりそう。
• 歴史と疾病の結びつき。ジャレド・ダイアモンドの『銃・鉄・病原菌』。 今回は図らずも、中国発感染症が欧米圏を襲う。シルクロードを辿っている よう。今回も疾病が歴史の転換点に火をつけることになるのだろうか。
  　中国の体制が今回の流行に対し有効だったようだ。一方、欧米の体制は 脆弱性を示している。大きな被害が欧米体制側にもたらされるとしたら、 歴史はうねりを見せるのかもしれない。
• 都知事が首都封鎖に言及。3週間が感染爆発の分かれ道とか。山登と 似た見通し。しかし甘い。もはやオーバーシュートの幕は切って落とされた ように思う。とにかく自粛強化は絶対必要、それでオーバーシュートの 程度は弱められるだろうが、多分きっと起こるだろう。仕方がない。
  　でもそういいながら、のんきなものだと思う。未だ検査の不備と その改善に言及しない。いくら自粛しても、検査不備のままでは、 緩いアクセル状態だ。検査を厳しくして、ブレーキ状態に転じさせない 限り、自粛も無効になる。自治体として、ドライブスルーなり発熱外来 なりの検査所を準備しなければならないはずなのに、未だそんな 発想すら無いように見える。だからのんきなものに見える。 都知事にも、政府や専門家会議同様やはり危機感がないのだろう。
  　そして報道でも、そうなったらどうしようという観点、つまり 病床の階層化、軽症者の自宅療養などの医療態勢の話に移っている。 山登には無駄で余分な金、無駄で余分な労力を使うことになって しまうようだ、と残念に思う。遅きに失した検査体制整備の大きな つけを払わなければならないことになるのだろう。
  　（3.16追記第二弾を参照して下さい。 また、本日のコメントゲストは軽症含め疑わしい人すべてに検査すべきと 発言。検査体制不備の改善だ。やっとだ。この番組で2ヶ月もずっと指摘 提案しているのに、政府も自治体も無視してきた。折角の自粛時期の機会 も逃しているが、だから遅すぎるのかもしれないが、早くしなければ ならないはずだ。やっと少し正当な応答を見て、山登は国民も気付き だしているのかもしれないと少しホッとする。）
• 同報道で検査体制の改善の話が聴けた。嬉しい。
  　北播磨病院で院内感染。病院機能停止。そうならないため、 兵庫西脇市の西脇病院が発熱外来テントを設けた。まず電話、 そして車で待ち、テントで検査。個々の病院がするのでなく、 自治体なり国がリードしてこうした検査体制を準備して 欲しいとのこと。全くその通り。
  　この報道でずっと指摘していた検査漏れ問題！ドライブスルー、 ウォークスルー、発熱外来検査所方式などいろいろ可能性 がある。やっと検査の遅れが解消され、検査漏れも減るだろう。 やっと日本でもこの動きが広がるかという希望が出てきた。
  　但し、山登がページで指摘した検査漏れに繋がった目詰まり のことは、触れられなかった。コロナに対しては、確かに 原因が究明されようが忘れ去られようが、どちらでも、 とにかくコロナ戦で大変なことにならなければ良しとする のでいいのだろう。でも、あの4日以上発熱などの検査要件の ことはどうなったのだろうか？この変な、中途半端な基準、 山登には一番の悪者に思えるのだが、もはや皆の頭から は忘れ去られるのだろうか。有耶無耶になるのだろう。 日本の行政では、往々にして起こること。都合の悪いこと は、黙って忘れて貰う、有耶無耶になるのを待つことが 多い、ひどいものだ。例えば、モリカケ問題、桜の会なども？
• 他の番組。ひどいコメンテーターがいるものだ。
  　未だに集団免疫が最終段階だとか話す。（そんな必要などないはずだ。 3.23も参照）。現イギリス政府は集団免疫を 目指す方針を撤回した。
  　また休校解除に際し、例えば換気が十分かを検査・評価する システムを作って欲しいとか。まるで甘えん坊で、すべて誰かに 頼り助けて貰わないと生きていけない過保護児に見える。 おまけに回答者も、文科省開校指針にある1時間に1回の換気と 答える。杓子定規な官僚気質丸出しで、笑ってしまった。 立地、季節、構造などそれぞれ違い、条件が異なるのだから それぞれに変わるはず。こんな応答を見ていると、笑って しまうと同時に、呆れ果てる。
  　笑える報道もいいが、ここで出てくるいろんな誤情報が 一人歩きしないか、とても心配になってくる。報道関係者 の責として、しっかり報道内容も検討して欲しい。
  　こちらも、上記西脇病院での発熱外来テント開始に少し 安心したので、このまま全国での検査充実を期待して、 今後報道視聴も控えてのんびりしようと思う。なにせ、 日本対コロナ戦での誤方針、迷走が心配だったので、 ずっと報道をフォローしていて少し疲れた。東京が 感染爆発しないことを祈りながら、注視しつつ、注意深く 過ごそう。

• 2ヶ月以上前から、報道ではこの発熱外来テント検査などを提案していた。 早急に採用していたら、検査漏れなどなく、国民性からは感染拡大にブレーキを かけることができたはずだ。集団免疫など達成することなく、封じ込めに 成功できるのだから。（3.23参照）
  　すると自粛などもせいぜい山登の夢見た緩いもの（ 3.16追記第二弾）で済み、国民の生命健康被害も社会経済被害も最小限で 済ませられたはずだ。もちろん諸外国の情勢を見ると、ほとんど鎖国状態に ならざるを得ないかも知れないが。
• しかし、政府・行政も専門家会議もそれを無視してきた。検査は 充実させるといいながら、その目詰まりの原因（4日以上発熱などの 検査要件およびその原因になった目詰まり状況。これらは3.16、3.16追記、 3.17、3.19や それ以降を参照）を特定し取り除くことを怠ってきた。そして突然に 休校や自粛要請を出したのだ。根拠もなく。これで国民は社会経済的 損失を被った。注意喚起としての効果は大きいと評価するが。
  　おまけに、その自粛期間をも無為に過ごし、検査拡充に一歩たりとも 動かなかった。政府・行政の不作為と見る。何の深い考えもなく自粛 要請したと見え、つまりスタンドプレーしただけだと受け取る。 その間にも、検査漏れはゆっくりではあるが、着実に進行した。 この自粛期間を検査体制整備に使っていれば、その後は山登の夢 見た緩い自粛（3.16追記第二弾） だけで済んだはずだ。
• 2〜3週間後、その間の検査体制整備や拡大防止対策を何ら施すこと なく、自粛を緩めた感覚を国民に持たせてしまった。検査漏れも進行し、 山登の予想では、大都市圏の感染爆発が起こってしまうと心配する。
  　きっと国民もお尻に火がつくと、検査拡充には前向きになると期待する。 ただ、厳重検査をしてももはや手の施しようがなくなるだろう。今の 欧州の惨状を見れば、一目瞭然ではないか。だからといって、早く 厳重検査しない限り、状況把握もできなくなり、日本国民の被害は もっともっと増大することになるのだから、検査拡充には遅すぎることは なく、いつでも待ったなしのはずだ。
  　西脇病院のような発熱外来検査体制を、早く日本全国に普及させて 欲しいと切に願い、祈る。日本の国民性のお陰で、これまでも感染拡大 を緩くしてきたし、検査体制整備でアクセルをブレーキに転換できれば、 必ずや感染爆発も小さくして被害を少なくできると期待する。
• このまま感染爆発無く「やり過ごせる」可能性も少しはあるのだろう。 それは山登には奇跡だと思える。ほとんど無理だと思える。もちろん 「やり過ごせる」ようになって欲しいとは祈るが。
  　感染爆発では、確実に都市封鎖に至り、国民の生命健康被害も社会経済被害 も、想像できないくらい甚大なものになるだろう。今の欧州の 厳しい状況が、もっと大規模になって東京や大阪を襲うことになろう。
  　それでも、自粛およびそれに対する経済支援などと議論していられる段階 だと考えているのだろうか。山登には脳天気に見える。欧州は、そんな経済支援 の要求により、“国滅ぶ”前段に至ってしまうと山登は予想している。日本が そんな状況にならないことを切に願い、祈る。
• 国民性のお陰で「コントロールできるパンデミック」とも言える日本モデル を示せたはずなのに（3.14参照）、残念。あとは 中国、欧米を後追いして、無残な被害を被ることになりそうに心配する。
  　すると、損失も莫大の上にさらに莫大にもなってしまう。はじめにしっかり 敵を見定め、検査を十全に行えば必要なかったはずの、要らない金、要らない 死亡や健康被害、要らない労力を払わざるを得なくなる。これを国民側に押し つけ税として負担させるつもりなのだろうか。政府・行政などは何ら負担し ないのか、責任を問われないのか、罪に問われないのか、割り切れない。 確実に予見できる被害を自らの不作為で起こしてしまったのだから、確実に 「未必の故意」の罪を問われるだろうに。
• 報道では、オリンピック関連が多い。もうオリンピックなどと 浮かれる状況ではないと思うが。そして、羽田検疫所の行列や検疫 の実体（マスク一つの検疫官、絶対感染してしまう。検疫官も、 日本政府・行政の不作為の犠牲者だ。国民全体が犠牲者ではあるが。） を見るにつけ、未だに検査体制不整備の日本の醜態を晒していると見える。
• 報道では、検査不備の現況糾弾、早期の整備を従前通り訴えているが、 その原因の究明をいまだ誰も訴えない。これは報道のサボりだと山登には 見える。
  　専門家会議も未だに自粛要請、医療態勢の整備しか言わない。検査拡充 が目に入っていない。山登には目が見えていないように見える。
  　コメントでは、自粛に対して、経済支援が必要だと訴える。どこか あっち向いたコメントに映る。誰も、検査体制の拡充を訴えない。検査 を充実することで、本来健康被害も社会経済被害も最小限に抑える ことができることに気づかない。この国の国民は何を見ているのか。 やはり人類皆の教育が重要なのだろう。
  　あの私権制限も含む、新型コロナ特措法を発動するつもりなのかしら。 恐ろしい。
• また、羽田検疫を拒否して帰宅した陽性者の問題を挙げている。 それに対する非難をする。さらし者だろう。そしてモラルを問う。 そんな非難や中傷は、山登にはあまりにもひどすぎると見える。
  　いろんな人たちがいるはずだ。それを当然前提にして政策を 作るべきだろう。そうした行動も考慮したコロナ対策をできなかった 行政の瑕疵だと思う。検査体制を整備していれば、こんな行動は 起こせる状況にすらならない。これも政府行政の不作為の結果だ。
  　まるで、一時期よく言われた トリクルダウンの話に似ている。今回は、政府行政がその 責任を放棄し、コロナに対し不作為、その被害を弱い立場の 国民が被り、しかも国民からの糾弾が政府行政に向くことなく、 国民側に向いている。 制限環境の利己的戦略優勢状況のなせるワザだ。
• 別の報道では、都知事の首都封鎖発言に絡んで、てんやわんやの 議論だ。その内容たるや、もはや聴くに堪えないほどのちぐはぐな 発言が目立つ。どうして皆さん、しっかり勉強して、現況をしっかり 分析して、そしてしっかり自分で考えて発言しないのだろうか。
  　例えば、未だに集団免役という教科書を鵜呑みにして、それ以外の やり方など目に入らない。今や既に中国や韓国の素晴らしい例が あるのにである。
• 再度検査体制不備の原因とその目詰まりを再掲しておく （3.19参照）。
  • 指定感染症に指定したので、感染者は指定医療機関に全員入院。
  • PCR検査は、4日以上発熱、武漢関連者などの検査要件の制限、 かつ指定医療機関からしか検査依頼できない。
  • 軽症者は自宅療養とのこと。
  • この3つの矛盾−＞検査を受けられない発熱者は、感染しているか どうかも分からないから、感染していないと判断して、出歩いて 感染拡大に寄与する。−＞だから検査間口を疑いのある患者全員に広げる のが当然のはず。ーーーこんな自己撞着規則がどうして出てきたのか。 軽症患者を検査して陽性なら、その患者を指定医療機関に入院させなければ ならないので、病床数不足を招くかもしれない、と厚労省が心配したの だろう。そのため、軽症者は検査しないことにした。こんなバカな ルールが世の中まかり通っている。
  • 3月1日に軽症感染者でも自宅隔離できると厚労省が通達を出したらしい。 ところがそれが本当かどうか、報道も現場も誰も知らない。それが 目詰まりの中心点だ。
    　とにかく、感染が分かっても自宅隔離できるなら、検査要件に本来は 上の厳しい制限は不必要なはずで、検査の間口は広がるはず。ところが 広がっていない。検査要件が破棄されたのかも、今誰も知らない。そして 目詰まりのせいで、結局検査が拡充しない。すると感染者も分からず、 結局軽症感染者は感染拡大に寄与してしまっている。問題だと思いませんか？
• 上述のように、今回のコロナ騒動は政府・行政の不作為によること、 およびその目詰まりの究明を怠った報道の不作為の責任だと判るだろう。 国民はこんな行政や報道の不作為の被害を被ることになるだろう。

• 検査データは不十分だ。上に何度も指摘した。しかし、これしかないから 仕方ない。昨日までのデータをグラフで示す。 下の片対数グラフで明らかなように、既に拡大期に入っていそうに見える。
  
  • まず、クルーズ船下船の頃（14から19日）から、都内に感染者が顕著に増加 しだした。その後、漸増になったが、自粛・休校要請の頃から増加速度が増した ようだ。（顕在化するのが約2週間後なので、下船の頃からの気の緩みが響いた のだろう。その意味では自粛要請は時宜を得ていたことになる。）
    　その自粛期間にも増加速度は増している。また、自粛の効果が本来顕れてくる 時期にもかかわらず、増加速度はさらに増すように見える。休校・自粛の効果が なかったとも言えそうで恐ろしい。山登が上でも述べているような検査漏れの アクセルが効いてしまっているのかもしれない。つまり、日本では休校・自粛の 効果など、現況のままでは期待できないのかもしれない。専門家会議の調査 報告はどういったものになるのだろうか、楽しみだ。

  これまでこのページでこのような感染爆発などを心配し、かつその回避法を 提案してきた。（特に3.16、 3.16追記、3.17、3.19や それ以降を参照。）しかし、もう手遅れになりそうだ。もはやクラスター 叩きに終始する段階など、疾うに過ぎ去っているのにと心配する。
  　もしもこんな悲惨な状況になったら、政府行政も専門家会議も都知事も、 その責を問われることになる。彼らは、欧米の例も中国・韓国の例も 学ぼうとせず、危機感を口先だけで弄し、何の準備も回避対策もして こなかったとみなされても仕方がない状況に追い込まれることになる のだから。
  　しかも検査拡充はもはや待ったなしだと思う。西脇病院を見習い、 発熱外来などの検査所を各自治体が準備し、疑いのある患者すべて の早期の検査をスタートして欲しい。日本の国民性を考えれば、それが 感染拡大の最重要なブレーキになるはずだと信じる。感染爆発を 小さくするためにも。　

• 報道では、まだ4日以上または2日以上発熱などという検査要件が まかり通っているように話す。やはりこの検査要件が破棄撤回されて いないようだ。それでは当然検査は拡充しない。
  　どうしてそんな検査要件が必要なのか、不明だ。一方軽症患者は 自宅療養だと話す。その間の齟齬をどのように納得しているのか、 不思議で、尋ねたい。なぜなら、繰り返しになるが、軽症発熱者は検査を 受けないため、自分が感染しているか分からないので出歩いてしまい、 感染拡大に寄与してしまう。つまり何度も言う緩いアクセルだ。
  　なぜこのような検査不備状態を維持継続するのか、腹立たしい。 そして、翻って、西脇病院の発熱外来などの検査要件はどうなっている のか、不思議だ。こちらは発熱者全員の検査のつもりだろうし、 今の段階ではとても妥当な対応だと感謝する。もし西脇病院が 検査要件に背いたという罰を受けるとしたら、政府行政は さらに大きな罪を犯したことになるはずだと信じる。
  　誰も、どの報道も、この件を採りあげず、明確にする努力 など払わない。不思議に思わないのだろうか？それがとても 不思議だ。

• 報道では出口戦略しかないようだ。つまり、医療態勢の整備と自粛の 工夫のみを議論。どうして医療体制の整備については議論するのに、 検査体制の不備のことには触れないのだろう？山登にはどうしても 不思議で仕方ない。
  　軽症者対応基準の明確化を都知事が国に要請するとのこと。何を 今更と感じる。そして前後逆だということが分かっていないこと自体、 とても不思議だ。このページで何度も指摘してきた。（特に 3.16、3.16追記、 3.17、3.19やそれ以降 を参照。）
  　あとは精神論のみ。自覚を促すなどを提言。そんなバカなと思って しまう。太平洋戦争時の軍部を思い出す。いろんな人たちがいる、という ことを前提に対策をとるべきなのは言わなくても分かるはずだと思うのだが。 こんな考えを平気で述べる人たちが報道でコメントするようになって しまうのを見るようになってしまった。どこか恐ろしくなる。
• とにかく、検査体制整備こそが感染拡大防御の最善の対策＝最良の 入口戦略のはずだったのに、そのことに誰も触れないようになって しまった。何度もこのページで述べてきたことだ。山登は基本的に 全編このことのみだ。
  　鍋底に穴を開けたままで、水を注ぐようなもの。水が溜まらない と分かってきて、大騒ぎしているだけに見える。そしてその穴に 未だに気づかないままで大騒ぎを続け、金も労力も生命健康も 無駄遣いしているように見える。何故“検査”で穴を塞ごうとしない のか。腹立たしい。
  
  行政官庁では、大変なことが起こり、大変だと国民が認識できると 予算獲得が容易になる。だから分かりきったところを手抜きして、 事象を大変にして、大騒ぎするということがあるのではないか、 と今回の騒動では疑ってしまう。何故なら、4日以上発熱などの 矛盾する検査要件を破棄するだけで、コロナ騒動も、インフル並み に迎え撃つことができるはずだから。それを敢えて放置し、検査を 妨げたまま、事を大きくしてしまっている。すぐ下のドイツの賢さ を学んで欲しい。
  ドイツの致死率が低いことを報道。その理由は、若い人も含めて 検査を拡充し、軽症から十分に手当てするからとのこと。当然の ことだろうに、日本では全く顧みようとしない。非人道的な 検査要件などもうけて、検査を妨害している。許し難い行為 だと思う。
• さて、検査データは不十分だ。しかし仕方がない。それを基に、 仮定に仮定を重ねて、感染爆発の1つの予測を試みる。 予測グラフを見て下さい。イタリアの感染数の対数グラフを 参考として二段目に載せる。
  　山登は、専門家ではないので、今自分が考えた仮定の上で計算した結果を 示す。専門家からは、あり得ない仮定をしているのかもしれないが、 何らかの傾向が読み取れると期待して掲載する。
  　使用したデータは、東京都の感染源不明者数の累計データだ。感染源不明者 が感染爆発の引き金の大本だと考えたので、そのデータを用いた。
  • 症状が顕れる感染者が約2割とされているので、現在約10倍の1000人位が 感染しているだろう。その1割の100人が外出する可能性があるとする。
  • 東京3千万人として、１日に６百万人くらいが通勤などで移動するだろうか。 だから利用客10万人が使う駅が東京に60あると考える。重複を勘定して外出 感染者600人がいると、どの駅でも感染者を必ず倍加させてしまうと考える。 電車内など他も考えると、もっと感染確率は増えるだろうが、効果を 勘定しづらいので、簡単化のため考慮しないことにする。
  Nt=N₀α^t/τ：
  　Nt、t日目の感染者数；α、一人が感染を拡大する倍数；τ、感染α倍拡大 するに要する時間で世代時間とも言える。グラフの勾配は、logα/τで、 この一段目のグラフからは0.04くらいと見積もられる。
  • すると、感染外出人数100人が600人位になるのが、グラフから4月12日 くらい、つまり二週半後くらいと予想される。
  • すべての駅で感染を引き起こすようになると、あとは指数関数で 増えると考えられるので、イタリアのように勾配0.07くらいの急勾配に なってしまうだろう。一番下、三段目のグラフに示す。イタリアと同じような 勾配で日本も感染爆発するかは不明だ。しかしイタリアの例があるから、 最悪のケースとして参考になるだろう。
    　これが感染爆発に当たる。
  • その先には、5月中旬で通勤人数6百万人の半分が感染するだろう。 この時、外出で感染したと予測される人数の10倍を全感染数とした。 また当然こうなれば、感染源が特定された人数など無視できるとした。 何故ならほとんどが経路不明感染者だろうから。
  • 今の東京の病床数が3000として、また感染者の2割が発症者だとして、 そしてさらにその1割が重症者で入院するとすると、15万人の感染で病床は 一杯、医療崩壊になる。イタリアのように、重症患者は放置されかねない。 この状況は、何もしなければ、4月末には実現することになるだろう。
• すでに昨日のグラフから、一度目の休校・自粛 もそれほど有効ではなかったと見積もられるだろう。きっと、山登がこのページ 全編で継続指摘している検査漏れのために（3.16、 3.16追記、3.17、 3.19やそれ以降を参照。）、緩いアクセル状態になり、 自粛などのブレーキを帳消しにしている恐れがあるからだと考えている。
  　すると、これからもこのままでは上記予測のように感染爆発してしまう恐れが 十分あることになる。しかも今度は都知事などが提案している自粛なども、同様 な理由で有効に働きそうにないと、山登は予想する。何故なら、検査漏れは未だ 修復されていないため、ダダ漏れ状態だから。
  　もちろん、自粛要請など出さない場合は、感染者数の増加はもっとすさまじくなり、 速やかに感染爆発に至ってしまうだろう。今回のは、これまで通り、自粛を継続 しても、検査漏れのためにその自粛も帳消しにされると考えての予測である。

• 都の感染源不明感染者数のグラフの勾配は0.04、 イタリアの感染爆発では0.07。それらはlogα/τに当たる。
  • これまで一人が2.5人に感染させるとされている。また5日潜伏で8日症状、 そこで約8日で次に移すとする。だからα=2.5+1、τ=8としてもいいだろう。 これら値を入れると、大体グラフから読み取られる数値に近くなる。つまり、 このグラフとその解析はそれほど的外れではなさそうだと言えないだろうか。
  • この東京の0.04が既に感染爆発の勾配だと考えてもいいなら、イタリアとの 差異は何によるのだろうか。面白い考察ができそうだ。
    　τに差はないだろう。するとαに差を求める。握手もしない日本、手洗い・マスク 着用を励行する日本、公共の場では礼儀正しく咳もしづらい日本。これら条件は、 きっと飛沫感染主体のウィルスの感染拡大にとっては不都合なのだろうと思える。
    　そんな生活習慣や社会の伝統の差がきっと如実に反映されていそうに思う。
    　もちろん、今後の日本の感染爆発の様子をしっかり分析しなければならない。その ためには、検査の拡充が不可欠なのだが、惜しむらくは日本ではそれを望めそうにない。
• すぐ上のところで、感染爆発の予測について考察を行った。気づいたことがある。
  　日本人の国民性、生活習慣、伝統などの差がαに反映されているかもしれないと考察した。 すると、勾配0.04がそのまま日本での感染爆発＝感染拡大期の拡大係数を示しているのかも しれないと気づいた。つまりすでに日本は感染爆発期に入っていると考えてもいいの かもしれない。これが2つ目の予測になろうか。
  • まず、感染爆発が実は3月7日、休校・自粛期間中であるにもかかわらず、始まって いることになる。国民に大きな痛みを伴うこんな措置も無効だったのかもしれない。または そんな自粛措置があったから、この程度の感染爆発で済んでいるのかもしれない。すると、 自粛解除後の2週間後には、とんでもない爆発を見てしまうことになるのかもしれない。イタリア 並みの勾配になるのかもしれない。ただ、ここではこの勾配のままが日本の感染爆発として 考察する。
  • α=2.3くらいに見積もることができるだろう。そのまま延長して、 グラフで昨日のような数値を求めると、医療崩壊が5月中旬、半数近くの感染が 6月中旬と、かなり遅れると見積もられる。
    　また予測の信頼性に疑問がおありかもしれない。そこで、予測の精度が高いと考えられる 直近の予測値（都の感染源不明の感染判明者数）を挙げておく。4.1、220；休校解除後2週目 の4.4、290；4.12、620；4.18、1000；どれ程これらの値が現実を予測したことになっている だろうか。休校解除後の自粛の緩みで、感染拡大が加速されていないことを祈る。
  • これはある程度の自粛によるブレーキの下、検査不備のための検査漏れによる緩いアクセル 下にもたらされたと考えられる。ただ、遅れるとは言え、確実に感染爆発をしているわけで、 逃れられたわけではない点は注意しておく。
  • そして検査を拡充して検査漏れをなくし、その緩いアクセルを緩いブレーキに転換・ 追加してやるだけで、感染再生産数を１以下に抑え、感染拡大を感染縮小に転換することも 可能なような気がしてくるだろう。その時の自粛も、山登が 夢見たような緩い程度でも許容されるようになるかもしれないと期待する。 （高校野球の時期を過ごしてしまったことは悔やまれるが。）
  • それに加えて、検査を拡充することで、ドイツのような低い死亡率を目指せるかも しれない。何故なら軽症でも検査することにより、初期の段階から治療を施せるはずだから。
  • このシナリオは山登がずっと主張してきたものだ。これならば、１）集団免疫を達成する ことなく、２）国民の生命・健康を過度に危険にさらすことなく、３）そして自粛もほどほどに するだけで、それほど国民の社会・経済に被害を及ぼさなくて済みそうではないか。４）すると、 病床準備や国民の生活救済予算など、大事にしなくても、インフル並みに「やり過ごせ」そう だとは思えないだろうか。

  専門家会議や政府・行政には、是非、山登のこのようなデータに基づいて、感染拡大期を 見定め、感染再生産数を見積もり、そして現状維持で検査漏れによる緩いアクセルを保持 していくのか、検査拡充して検査漏れをなくし、緩いブレーキを加算していくのか、 今後の方針を慎重に検討して頂きたいと願う。

• これまでと同様に、今回のコロナ騒動と検査不備問題について。
  • 国民のコロナ対応を眺めていると、まるでカエルの生煮えと同じに見える。
    
    • 水を入れた鍋を火にかけ、カエルを入れる。はじめは悠々と泳いでいる。温まると 「いい湯だな〜」と浮かれて歌い出す。そのまま温まり、熱くなっても、その速度が ゆっくりなので気づかない。そのうち耐えられなくなるのを感知できるのかどうかは 分からないが、生きているには熱すぎて、結局死んでしまう。
    • コロナ騒動が始まる。日本では感染者数も少なく、どこ吹く風で普段通り生活する。 少し騒がしくなって注意しはじめるが、普段の生活が大事なので、あまり気にしない。 途中で警告も出て、騒ぎが大きくなり、少し気をつけるが、でも普段の生活が大事なので、 結局警告も対岸の火のように感じてしまう。自粛ムードのため、少しずつ不自由になって いると感じても、すぐに慣れてしまい、その不自由さを感じなくなって騒動も忘れて しまう。だから次回にはより厳しい自粛警告が発せられ、より不自由になる。何度か 繰り返して、結局とても不自由な生活になる。しかも生命健康まで脅かされる事態に、 いつの間にか誘い込まれてしまっていて、もはや手の施しようがない。

    とても似ていますね。こんな比喩予想が当たりませんように、願い、祈っている。

  • 何故検査不備の目詰まりに気づかないのか、その目詰まりを除去しないのか、 そして検査拡充して、検査漏れを矯正しないのか、もはや山登には全く理解できない。 （この件は、再三再四、このページで論じてきた。特に3.16、 3.16追記、3.17、 3.19やそれ以降を参照。）
    　何故4日以上発熱などの検査要件を維持するのか。軽症感染者は自宅療養という 方針まで出しているのに。その矛盾、軽症発熱者の特に若者は、検査漏れのために 感染していると認識できず、出歩く。
    （それを「若者が出歩くのは怪しからん」といった論調で批判するのを見るに つけ、この国の報道はじめ国民の倫理・フェア感覚まで疑ってしまう。政府行政が それを起こしてしまう矛盾するルールを維持継続しているのだから、若者に罪はない。）
    　そのお陰で感染拡大に寄与し、拡大のアクセルを踏んでいることになる。自粛など 厳しい制限を国民に強いるわりに、自分たちは何もしない＝予見できる被害に対する 不作為、を決め込んで、大きな社会経済的被害を被らせている。
    　このページ全編の山登の指摘だ。この目詰まりさえとれば、国民はすっきりして 自粛に協力すると期待する。だってこれまでも十分自制的な行動で感染拡大速度 を抑えてきたのだから。つまり、検査して感染していることを知れば、多くの若者も すべての国民も、きっと自宅療養に専念し、出歩かず感染拡大防御の防波堤になって くれるはずだ。
    　（もちろん感染が分かっても出歩く人はいるだろう。それが国民の ほとんどなら無効だが、何度も指摘してきたように、日本国民の国民性からは、 9割は自制してくれそうではないか。それで十分だ。だって、感染再生産数は今の ところ1.3くらい、9割が自宅にこもってくれるだけで、きっと１以下に抑えられる と期待できるだろう。そうした政策を提案するのが、政府行政の責任だと思う。 今のように、国民全員が守り、違反者が出たらやり玉に挙げる、または検挙 するような政策は、単に自分たちの責任を国民に押しつけただけだと思うのだが。）
    　専門家会議や政府に、何故この厳しい検査要件を継続維持するのか説明して 欲しい。一度報道番組で専門家会議メンバーは、これまでも武漢関連や濃厚接触者 といった厳しい検査要件で、クラスターを潰し、感染拡大を抑えるのに成功して きたからだ、と答えたように思う。（3.23参照。）その 局面に対しては、妥当だと山登も思う。しかし、感染源不明感染者が増加しだした のだから局面は変化した。いつまでも妥当であるはずはないと思う。
    　何故これ程までに検査拡充に後ろ向きなのか、積極的な説明を是が非でも 聴きたいと思う。何か裏があるのかと疑ってしまう。だって、諸外国は皆 検査拡充方針を採っているのだから。政府・行政は国民に甘えていると思う。
    　（追：本日の報道でもまだ、“感染すると軽症でも入院することになっている から病床数が問題になる”と話す。報道ですら、未だにこんなことを言っている。 それに対して、コメンテーターがやっと山登のようにまずドイツを引用。 検査を充実、軽症は自宅、重症を入院と話す。当然だろうに。日本も今 軽症は自宅になっている。報道が知らないだけ。山登からはアホらしくなる。 またイギリスの抗体検査の件も話す。彼らは検査重視。日本は 政府がその障害になっているだけ。何という政府・行政か。
    　ただし、ここでも検査不備の件は触れない。自分が感染しているか どうか分からないから、熱もなく発症していなくても外出は控えて 下さいとのこと。政府行政が厚顔にもこんな無謀、無茶な要請を 国民に提案しているのを、どうして容認できるのだろうか。何故 日本では検査をしないという大きな不備があることを訴えないのか。 検査すれば、陽性なら感染していて自宅療養するだろうし、そうで なければ無駄な不自由をしなくてもいいはずだろうに。どの報道も、 皆お上の方を向いていると見えてしまう。）
  • 報道でスーパーなどの買いだめを伝える。都庁、報道、そしてスーパー 自身のコメントが笑えてしまう。「十分に在庫があるので、焦らないで買い占め などしないで下さい」とのこと。
    　意味のはき違えに気づかないのだろうか。マスクは品切れで買えなくなるから 殺到する。しかし都知事の感染爆発の脅しに驚いて、自分たちが厳重自粛で外出 が不自由になって閉じこもらなければならないから、ストックとして買い置きしたい 分を買いに行っているのだ。だから在庫がいくらあるからと言っても、皆さんは 沢山買って置いておきたいからなので、殺到はなくならないのだが。これは 継続するし、スーパーも沢山品を並べておくしかないだろう。
    　最近このように笑えてしまう報道が多くなっている。コロナ騒動のお陰で、 皆さんの頭の働きがおかしくなってしまったのか。もう少ししっかり自分で 考えて欲しい。

• 報道では自粛一色。それに対する経済対策一色。山登には空しく響く。
  　検査要件を厳しく保持して検査させない。そんな穴を鍋に空けたまま、 水を注ぐ。クラスター叩きなどしていくら注いでも、ダダ漏れを止めよう としないのだから、水は溜まらない。そして水が足りないと騒いで、 またまた税金で緊急対策として注ごうとする。山登からは盗っ人猛々しい と見える。
  　おまけに、この期に及んでも、まだ「日本は持ちこたえている」と 白々しい。昨日のデータのように、感染源不明 感染者数からは、既に3月初旬から感染爆発＝感染拡大期を迎えている ことが明らかだ。専門家会議も、政府・行政もどこを向いているのだろう。 本当に、アホらしくなる。
  　しかもその原因は、邪魔な検査要件のせいだと思う。自分たちで検査を させなくし、そのために感染拡大を助長させ、おまけに現状認識も甘く、 まだ「もちこたえている」と強がりを言い、最後は危ないから自粛するなど 国民に痛みを強要し、さらにそこに国民の税金までつぎ込もうとする。 何という政府・行政か。誰が見ても、とっても妙なことをしている、怪しからん ことをしていると見えるだろう。
  　おまけに、昨日分の最後の“買いだめ”について、本日も報道などで 同じ繰り返し。行政も報道もそのコメンテーターもしっかり頭を働かせて 欲しい。彼らはコロナ騒動に直面して、頭の働きが麻痺してしまった のだろうか。（買いだめは、マスクのように品不足を心配してのことでは なく、外出禁止で自宅にストックを置いておきたいから沢山買っておく だけだ。いくら供給があると叫んでも、無駄なのは明白だろうに。）
• 検査不十分について、またまた医者がこれまでと 同じような説明をする。ドイツとはポリシーが異なるとのこと。日本では重症者 を重視し、そのための医療体制を保持するため、検査を控えるとのこと？？？ 意味不明！これまでも、クラスター叩きに成功しているし、だから死亡率も 比較的低いままだから、これでいいとのこと。軽症を軽視して重症化させ、 それからやっと医療が出てくるとの説明と受け取った。
  　4日以上発熱などの厳しい検査要件に対しては、つじつまが合う。でも それが医療なのか！軽症者軽視日本に住む国民は報われないのではないか。 さらに、矛盾を含む検査要件を旗印に検査不備を保持し、検査ダダ漏れに よる感染拡大助長政策で、要らぬ生命健康被害、要らぬ社会経済被害、 そのおかげで要らぬ莫大な経済対策費を払わなければならない国民は、 バカにされたようなものではなかろうか。
  　実際、自発的に検査要件を無視して自らPCR検査をする大変患者思いの 素晴らしいクリニックも出てきた。日本ではそんな好意溢れるボランティア 頼みしか仕方がないのか。政府行政は予算を牛耳りながら、何も動こうと しない。何をか言わんや。
  　いくらページで訴えても、報道や当局に訴えても、何も動かなかった。 山登は諦めざるを得ないようだ。政府行政も専門家会議も実は検査不備 については、確信犯だったようだ。検査ダダ漏れでの感染拡大は、むしろ 政府行政や日本の医療が確信的に目指したシナリオ通りで、避け得ない当然 の成り行きだったようだ。または、彼らは、そのポリシーに従った検査要件 が、検査ダダ漏れ＝鍋底に穴の原因になっていることに気づかなかったのだろうか？ もしそうなら、そんな能なしに医療や政治をまかせた国民が悪いのかもしれないが。 でも、納得できないし、ドイツが羨ましい。
  　これで結局政府行政も専門家会議も責任を追及されないままに なるのだろうか。腹立たしい。
  　と同時に、ドイツとは異なるポリシーを堅持する日本医療界の お手並み拝見、国民の被害食い止めに成功してくれることを念じ、祈る しかなさそうだ。彼らが、検査漏れの検査不備状況もしっかり把握した 上で、それでも大丈夫だと確信して行動してくれていることを祈っている。 まさか、太平洋戦争当時のあの愚かな参謀本部並みということではないこと を本当に心から祈っている。（ただ、山登は記載した通り悲観的だが。）

  　ちょっと脇道に逸れて、とてもうがった見方をしてみよう。政府行政も 専門家会議も報道も何倍にも頭がいいのかもしれない。ナイーブな山登では 想像だにできなかったことなのだが。

  • 政府行政は、新型コロナ特措法という伝家の宝刀を抜いてみたくて、
  • 専門家会議は、何事もなく「やり過ごせてしまう」と、自分たちの存在感 を示せなくなり、予算獲得もしづらくなるから、
  • 報道は、世の中大事が起こっていると、国民の関心も高く、視聴率を稼ぎ やすいから、

  などの、山登が想像すらできなかった動機が働いているのかもしれない。ちょっと うがちすぎだとは思う。半分冗談のつもりだ。でも少しは本気で疑ってもいる。
• 3つ目の予測をしてみよう。
  • 都の感染源不明感染者（3.27および そのグラフ参照）が、いろいろなクラスターの種 となり、そのクラスターがある程度の数になると融合してネットワーク状になり、 全体の感染爆発になってしまうと考える。つまり、感染源不明感染者数の出現3月3日 から、都全体の感染者数の拡大係数α（3.28および そのグラフ参照）を感染源不明感染者の拡大係数 と同等の速度（0.0405、そのグラフ参照）で 増大させることになると考える。
    　そして、そのαがイタリア並みの大きさ（対数グラフの傾き0.070）に 近づくと感染爆発するとする。（現在の感染者数対数グラフの傾きは0.0289である。）
  • logα_t/τ=(logα₀+0.0405t)/τに それぞれの値を入れ、この計算値が0.070になる時期を求める。
    　すると、4月中旬頃(4.19)になると計算される。これは1つ目の予測 （3.27参照）で求めた時期によく符合する。
  いろいろな試みでそれほど極端にずれた予測値にならないことから、それぞれ は妥当な値を予測していると思われる。ただし、ここで仮定したことが現実を 反映していなければ、基本的にこれらすべての予測が一定の間違った値を 導いてしまっているのかもしれない。
  　実際の現象と照らし合わせて検証すべきだろう。さて、この予測値は、 今回のコロナ騒動では実際にどうなるだろうか。ある意味楽しみだ。
• 山登の予測のポイントは、都の感染経路不明感染者のデータが既に 感染拡大期を示していると捉えられるかどうかに依存しているようだ。 グラフからは、そのように見るしかないと 解釈できる。すると、3月７日には感染拡大が始まり、三つの予測のように 早くて4月中旬には爆発がスタートすることになっていそうだ。とても心配だ。
  　一方、政府行政も専門家会議も、「持ちこたえている」と評価し、心配して いないし、検査についても軽症者よりも重症者を重視して、特にその入院 医療体制などに気を配っているようだ。山登からはとても余裕があるように 見える。どこからその自信が出るのか、不思議だが、見守るしかない。そして 山登の予測するような感染爆発など起こらないことを祈る。また、もし起こった としても、政府行政や専門家会議の既に準備した態勢と心構えで、ひどい 休校や自粛など国民に大きな痛手を押しつけないで、乗り越えられる方策を 講じてくれることを願う。

• このページの山登の主旋律は、検査拡充一本。それが認められなかった。
  • これまでの議論の繰り返しだが、指定感染症なので感染者はすべて指定医療機関に 入院。軽症でも。
  • すると軽症者も検査して陽性になると、病床を占有し、病床数不足が心配になる。
  • その病床数占有を回避するために、軽症感染者を自宅療養にさせる策として、4日以上 発熱などの厳しい検査要件をもうけた。そうでない軽症発熱者などは自宅療養を要請し、 検査して陽性確定するのを避けた。これで軽症感染者は自宅にいてもいいことにした。 しかし、自分が感染しているかも認識できないのだから、普通の軽症発熱者と区別できず、 出歩いてしまうのは、誰の目にも明らかだろう。（おまけに他の疾患による軽症発熱者は、 コロナ感染を否定するための検査も受けられず、いい迷惑を被る。軽症患者軽視でしかない と思う。）
  • そこで途中からルールを変えて、感染者でも軽症なら、大っぴらに入院しないで 自宅にいてもいいことにした。だから軽症発熱者を検査で陽性と確定しても、自宅に いることになるので、病床数不足の問題は解消するはずだ。
  • ところが、あの厳しい検査要件はそのままにした。（山登はここが大問題だと考えた。） 軽症感染者は、相変わらず感染しているか判別されないので、当然外出するだろう。 感染拡大に寄与することになる。（山登の問題意識から見れば、ルール変更で何ら改善 されなかったことになる。ーーーただ、専門家会議の問題意識はここにはなかった、という ことがあとで山登にはやっと分かったのだが。）
• 実は日本の医療界は、検査漏れなどはほとんど気にせず、そのポリシーである 重症者重視の観点から対策を練っていたようだ。
• 何度かのコロナ関連医療関係者の説明を聴いたところ、病床数不足の問題からでは なさそうで、日本医療界の重症者重視のポリシーに従ったとのことだった。つまり、 軽症者を排除するために、4日以上発熱などの検査要件を維持しているとのことだった。
  　（すると、山登が批判してきた問題点が重要なポイントではなかったことになる。 だからなのか、それなのになのか、山登の指摘した検査漏れの問題にも何ら考慮する ことなく、そのまま放置しているのだ。重症者重視と検査漏れ回避は相反するわけでなく、 別のルールにしても可能だったはずなのにである。軽症者も早期に検査するドイツを 見習えばよかったのに、と思う。）
• とにかく、軽症者軽視、重症者重視の日本医療界のポリシーのお陰で、厳しい 検査要件を維持するとのことで、専門家会議も山登の指摘する検査漏れは考慮外 とするため、山登には打つ手がないことになる。
  　打つ手として山登は、軽症発熱者を早期に検査して感染者を確定すれば、検査漏れ もなくなり、日本国民の国民性からは、外出を控えることで感染拡大の防波堤になると 期待していたのだ。基本再生産数を日本では１以下に抑え続けて、オーバーシュート もせず、かつ緩い自粛で普段に近い生活を続けられる と予想していたのだ。すると国民の生命健康被害も、社会経済被害も最小限に 抑えられ、現行の休校や外出自粛などのひどい痛みをしなくてもやり過ごせると 期待していたのに。（韓国や中国は、現在この状態を継続維持するのに成功している のだから。）
• 検査漏れを容認しながら重症者重視の医療ポリシーを貫く専門家会議は、 今後どういう見通しを持って感染拡大を防ぎ、国民に自粛などの痛手も負わせないで コロナ退治を目指そうとしているのだろうか。是非とも山登にも教えて欲しい。 以下のように、山登にはそんな妙手は皆無に見えるのに、専門家会議は改める そぶりも見せない。
• 重症者重視とクラスター叩きでコロナ騒動を退治できるとの見通しで 専門者会議は進んできたのだと理解している。ところが首相も都知事も 休校や外出自粛などの劇薬を使わざるを得ないほどの危機状況になって しまった。この状況招来に対する責任を取るべきだろうと思う。何故なら 山登の批判するような検査漏れによる感染拡大のことに配慮を全く払わなかった のだから。配慮していたら、こんな感染拡大は防げたはずだと山登は残念だ。 そして危険性に何ら配慮することなく強行した責任はきっととるべきだと 思う。（ひどい生命健康被害と社会経済被害に国民は疲弊困憊なのだから。）
• 結局山登には、この検査漏れ容認のままの対策では、自粛無しの 感染拡大防止を目指そうにも、アイデア無しだ。検査漏れを考慮し なくてもよしとして、検査要件を堅持してきた専門家会議には、国民の 痛手を引き起こさずに感染拡大防止できる算段があるのだろうか。 なかったのだとしたら、山登はもはや“何をか言わんや”の諦観 しかないのだが。できれば、専門家会議には、是非その持っていた 成功に向かう見通しを説明して欲しい。そして山登は今後、諸外国の ような都市封鎖もこの日本でもやむなしと考える。折角のこの国民性なのに、 それを台無しにしたと山登には思える。（とにかく、山登の批判する 検査漏れのことを問題視もせず、考慮するつもりもない日本の対策では、 もはや山登には為す術無しだ。諦めざるを得ない。）
• 山登には、専門家会議が「生命被害と経済被害のバランスだ」などと 格好のいい言葉で誤魔化しながら、結局検査漏れには目をつぶり、自粛に よって感染拡大を抑えようという見通ししか持っていないように見える。これだけ 大騒ぎしながら、その行きつく先は、結局諸外国のように感染爆発・都市封鎖 に至る道しか考えていなかったように思える。江戸時代なら切腹ものだ。
  　だからすぐにでも専門家会議には退場願って、現在の厳しい検査要件を 速やかに撤廃し、ドイツや韓国のように、軽症者も含めた迅速なる検査体制 に変更すべきだと提案する。これが現在でも山登が提案できる、最善最良 の方針だ。
  • 専門家会議には、重症者重視で厳しい検査要件を保持したまま、検査漏れ は容認して、如何にして感染拡大を防ごうとしているのか、是非質問したい。
    　きっと自粛なども視野に入れて、「生命と経済被害のバランス」で何とか 凌ぎたいとの見通しなのだと推察する。検査漏れのアクセルまで容認しながら そんなことを継続したら、諸外国同様かもしくはもっとひどい都市封鎖に至り そうだと、山登は心配になる。
  • 3.27や3.29では、4月中旬に は感染爆発がスタートしそうだとの予測も出した。だから今更検査要件撤廃、迅速 検査開始しても、もはや感染爆発をとどめようもないと、残念に思う。
    　しかし、検査充実によって検査漏れの鍋底の穴を塞がない限り、そのアクセルに より感染拡大はより激しくなり、感染爆発も都市封鎖も長期に悲惨な状況になって しまうだろう。とにかくできるだけ早く鍋底の穴を塞ぐことが必須肝要で、 そのお陰で、感染拡大を抑えることができる。国民性を考えると、韓国のように 基本再生産数を1以下にすることも、とても速やかに実現できると期待できるだろう。
    　ちなみに「生命被害と経済被害のバランス」は、どちらかを選択するというのでは なく、実は両立できるのだ。3.16や 3.16追記第二弾のような山登の提案がそれだ。中国や韓国の成功例に学ぶこと は多い。
  • ひどい言葉を使って申し訳ないが、今回の対策では、支離滅裂、メチャクチャ なことをやっていたと糾弾したい。江戸時代なら、本当に切腹ものだと思う。
    　何故なら、重症者重視で厳しい検査要件を維持して検査漏れを確信的に容認し、 その結果感染拡大して自粛などの痛みもやむなしという、国民に痛みを強いる 方針を推進しているのだから。まるで太平洋戦争時、国民に竹槍を持たせて、 一億総玉砕を叫んだ軍部・参謀本部と同じことをしているのだから。諸外国の 検査最重視方針の爪の垢でも飲んでくれと言いたい。
    　早く現コロナ対策の方針を撤回し、改めて欲しいと願う。軽症軽視、重症重視 でなく、患者重視でお願いしたい。国民の一人として、悲惨な状況も受容しなければ ならないのだが、できればそれがそれほど悲惨な状況に至らないように何とか 抵抗したいと思い、ページを継続している。
• しかし医師会が緊急事態宣言を要望するなんて、どうも納得しがたい。
  　重症者重視で厳しい検査要件をもうけ、検査漏れを容認して感染拡大を 助長しておきながら、そしてその感染拡大を防ぐための自粛も既定路線にしつつ きたのは専門家会議のはずだ。それがさらに緊急事態宣言なんて、国民を どれ程までに痛めつければ気が済むのだろうか。自分たちを何様のつもり だと思っているのか、と叫びたい。盗っ人猛々しい！
  • なぜ盗っ人猛々しいのか？盗人が民家に侵入、荒らしまくった。それを 外に出て白々しく警察に「家に盗人が入って荒らされている」と通報。これって 盗っ人猛々しいのでは？
    
  • では、どこがそっくりなのか。専門家会議が重症者重視で厳しい検査要件を もうけて、国民の検査の流れを目詰まりさせた。検査が流れず、感染拡大で 国民は困り果てている。その専門家会議が今度は政府に「すでに緊急事態宣言 を発せざるを得ない事態に至っている」と通報。これはそのまま盗っ人猛々しい のでは？おまけに政府が本当に緊急配備や戒厳令を敷けば、国民全体がひどい 迷惑を被るだろう。その時報道はご近所さんと同じく、ピエロを演じている ようだ。「この家に盗人が入ったようだ。荒らされている。早く捕まえないと 危険だ。夜もおちおち眠れない。生活が脅かされている」と政府に訴えている。 実は通報者が盗人本人だという調査も何もしないままで。そんな報道が多くて 困る。報道はしっかり昔のような共同体意識を持ったご近所であるべきだろう。 おまけに政府はまるで操り人形よろしく、どうすべきか狼狽え固まってしまって いるように見えないだろうか。
    
  • 本当には、まず政府が盗人をしっかり諭すべきだろう。そして盗人も 真にフェアな人間なら、 「自分たちが目詰まりを仕掛けてしまいました。済みません。すぐにこの 目詰まりを取り去って、流れをスムースにします」と謝るはずだろう。つまり、 緊急事態宣言などと訴える前に、やるべきことは素直に謝り、厳しい検査要件を 取り下げることだ。そうすれば、荒らされた家もかなり元通りに戻るはずだし、 国民全体もご近所も生活リズムを取り戻して普段の活動状態に戻れるはずだ。 こう山登は3.16追記第二弾で予言している。 すぐ下に紹介するドイツや韓国のようになってくれるはずだ。
• 報道では、とにかく発熱外来を広くもうけて検査し、軽症と重症をしっかり 振り分けるべきと話す。同意するし、これまでなかなか進まなかったが、 是非必要な対策だと評価する。韓国のウォークスルー方式でもいいだろう。 結局はじめの頃の検査拡充が必須だというところに戻っている。 実は緊急事態宣言などの前からやっていれば、普段に近い生活も続けられ、 こんな宣言など全く必要ないはずだ（ 3.16追記第二弾参照）。
  　そしてドイツの好例を紹介、再度早期検査実施がポイントだったとのこと。 そしてこの報道でずっと指摘してきたこと、本ページでもずっと批判して きたこと、を再度議論し、指摘していた。誰も検査拡充は当たり前だと 分かっている。誰も心配だとする。でも日本で検査が広がらない原因が 分からないと話す。山登もはじめ分からなかった。しかし今や医療界の ポリシーで重症者重視から厳しい検査要件を作ってしまったからだ、 ということを理解した。医療界のポリシーを糾弾したい。
  　但し、報道ではまだ分からないと議論している。ページでは、その 目詰まりが4日以上発熱などの厳しい検査要件のためだと分析している。 報道すらこのページも参照せず、原因を分からないまま、検査を充実 させなければならないと叫んでいるだけ。日本の政治や医療界だけでなく、 報道もしっかりしてほしいものだ。でもとにかくしっかり検査拡充を 騒いでいる。是非政府行政も参考にして、早急に検査の目詰まり除去に 立ち上がって欲しいと願う。
  　（山登がずっと指摘してきた方向に少し動きそうな希望が見える。 楽しみに待ちたい。感染拡大は？検査要件は？検査拡充による感染基礎 データは？感染爆発は？都市封鎖は？そして生活は？社会経済状況は？ いろいろと、どう変化し、どうなっているだろうか？）

• 政治家と医者連中の恥知らずぶり。
  　緊急事態宣言を政府に強く希望している。
  　しかし、実はクラスターつぶしにだけ狂奔。あとは国民の犠牲を求める自粛で 切り抜けようとしていただけだ。厳しい検査要件は維持したまま、 検査の流れに目詰まりを残し、そのため検査漏れを容認、感染拡大を助長して いた。その自分たちの怠慢ぶりを棚に上げて、もはやお手上げで、今度はさらに 国民に大きな不自由を強いる緊急事態宣言まで要望する。
  　クラスターつぶしの局面は終わり、今や検査拡充による経路不明者の網目状の 感染拡大阻止段階に入ったはず。その二面作戦に移らなければならない時に、 一作戦だけで降参とは。太平洋戦争時の軍部と同じ。コロナ戦との戦いをまかせられる 度量ではなかったのだろう。情けない。
  　二面作戦を行えば、日本の国民性を勘案すると、感染縮小が可能になることを 知らないのだ。中国や韓国の素晴らしい例を学ぼうともしてこなかったのだ。能なし と呼ばれても仕方がないだろう。このページ全編を通じて訴えていたのに。
  　これを恥知らずと言わずして何という。まず自分たちがやらなければならないこと をしっかりやって、それでもダメな時にやっと発する発言だろう。またはもはや 彼らにはお手上げとのサインなのか。それならば、これまでの騒ぎは何だったのか。 その騒ぎの責任は、刑事・民事・倫理ともに負って貰いたい。とにかく許し難い態度だ。
  　おまけに、諸外国、イタリアやアメリカの例にすら学ぼうとしていない。そこでは 手遅れになったとは言え、状況把握のためにも検査拡充、感染状況を掴もうとしている。 その上で都市封鎖に踏み切っている。日本では諸外国と異なり、検査要件を厳しくして ほとんど検査をさせず、だから感染状況が把握できない。そんな現状にもかかわらず、 過激な“都市封鎖”に魅せられて、まねしようとしている。都知事のいうロックダウン、 都市封鎖が魔法の杖とでも思っているのだろうか。感染状況も把握できない今の日本で 都市封鎖まで至れば、世界に類を見ないほどの悲惨な状況になることに気づかないの だろうか。3000万都民として、半数が感染、その２％が重篤化するとすると、死者が アメリカの見積もり10-20万人をすら超えてしまうかもしれないのだ。または、都民 の生活は破綻し、社会・経済も壊滅状態になるかもしれないのだ。こんな愚かな 為政者やコロナ戦参謀本部は、まるでレーダーもないままアメリカ海軍に海戦を 挑んで壊滅させられた日本軍参謀本部と同じではないか。無責任極まるだろう。
  　緊急事態宣言の前に、やることは一杯ある。都知事もやることをやってから、 おねだりして欲しい。少なくとも厳しい検査要件の撤廃、検査拡充をして、戦況 把握を万全にしてから、都市封鎖などの総力戦に臨んで欲しい。国民も、そうなれば 協力を惜しまないはずだ。今の都政も政府行政もそして専門家会議も、あまりにも 国民をバカにしている。
• 報道の無責任ぶり。
  　諸外国、イタリアやニューヨークの例を用いて、都の感染が爆発間近と危機感を 煽る。上記のように緊急事態宣言だと騒ぐ。中国や韓国のような素晴らしい反例が あるのに、何ら振り返ることもなくである。頭をもっと働かせて欲しい。報道に 携わっているのだから、もっと責任を持って欲しい。
  　日本国民の国民性をまず再確認しろ。これまで検査漏れも容認したままなのに、 感染拡大が急激でなかったのは、何故だと考えているのか。
  　上記のような日本独自の検査の目詰まりのことを調査も分析もせず、緊急事態宣言 前にまだやるべき作戦があることを批判報道もせず、サボったまま、やはり煽る。
  　しかも、政治行政、専門家会議などの専門家連中が、上記のように自分の責任を放棄 して、やるべき事をしてこなかったのを棚に上げて降参するのを、糾弾もせず、 逆にあたかも従うべきだとの雰囲気で報道する。こんな報道に曝される国民は 堪ったものではないのではないか。
  　政治行政も、医療界も、報道も、しっかり自分たちがやるべきことをやってほしい。 それだけの立場にいて、それだけの給料も貰っているのだから。
  　自粛なのに出歩く、パチンコに行く、クラブに行く、飲み屋に行くなどの人たちに インタビューして、それを悪いことのように報道、本人たちに反省させる報道を見て、 見るに堪えない、聴くに堪えない。何様のつもりだ。国民に不自由を強いたら、 それなりに責任を取るのが政治行政のはずだ。その補償もない国民側だけを悪者 にしてしまう報道には腹が立つ。日本国民は国民性のお陰で十分協力的だ。それに 政府行政医療関係者が甘えすぎているのだ。自粛にそんなに期待するのは、あまりに 厚かましすぎる。自分たちのやるべきことをやってから、国民の協力を仰ぐのが筋だろう。 自分たちだけサボって、国民の協力に期待し、その協力をしない人々を悪者にして しまう、そんな報道に見えてしまう。悪者にする相手が違うだろうと言いたい。
  　本日の報道で軽症者の自宅療養について、厚労省と東京都と病院の間の 目詰まりを取りあげている。未だにこんなことを言っている。現官僚制の硬直も ここに極まっているのかしら。笑ってしまう。このページの全編の訴えなのに。 また、やっと報道で「厚労省が足を引っ張っている」という批判が出た。山登が ずっと訴えていたこと。本当にそうだ。何とかして欲しい。国民は見殺しだ。
  　但し、報道も含め、何故こんなに大騒ぎするのか、不思議だ。山登はインフル並みで 考えていいと思う。繰り返すが、検査さえしっかりやれば、国民性のお陰で、 しっかり基本再生産数を1以下にするのは容易だと見積もる。病床数や医療体制 などは、とにかく検査拡充実現のあとの話だと思う。

• 1日に専門家会議、未だに検査要件には触れず、自宅療養についても 少し、主に自粛要請と医療体制危機の訴え。
  • 検査要件で検査の流れを止め、検査漏れで感染拡大を助長。そのことにも気づかず 国民に自粛を要望するなんて、何と厚かましいことか。おまけに、自宅療養の実施 が厚労省でこれもまた目詰まりして、全感染者の指定医療機関入院が継続している 現状を認識もせずに、医療体制の危機を訴えるなんて、これも何と厚かましいことか。
    　検査を充実させれば、国民の危機感も醸成され、要請など不必要で感染縮小に いたることが見えているのに。自分たちのポリシーを曲げようとせず、諸外国の例 も参考にすることがない。また自宅療養を容認とレポートすればそのまま実現する との思い込みで、実情を疑うこともしない。もはやどうしようもない。
• 報道で、自宅療養の可能性について、厚労省と各自治体との交渉の実情を 報告。山登が疑問に思ってきた自宅療養容認と検査不備の関連については、 直接には調査されていないが、自宅療養容認の現状だけについては明らかに なった。厚労省の官僚制硬直度が明らかになり、面白いし、想像に難くなく、 ある意味日本の行政制度に対しての絶望感は再確認された。
  • 軽症者の隔離施設について自治体が厚労省に相談。ルール上自宅療養も 可能だが、一部許可すると全国的な問題になるため、許可できないとの 厚労省側の返答。呆れてしまって、ものが言えない。
  • 検査要件については報道でも触れない。彼らは何故検査が進まないのか、 不思議だとだけ述べる。報道なのだから、しっかり調査すべきなのに。 4日以上発熱などの厳しい検査要件が問題なのは何度も述べた。そのことに 思い至らない。何という無能ぶりか。これも呆れてしまう。
• 新学期学校再開の地域もある。学校では定期健診があるのだから、 新学期に全生徒に健診の一部としてコロナ検査もすればいいのに。 保健所ができるだろうし、生徒たちの感染状況が分かるだろう。そして 全国規模のコロナ検査の予行演習になるはずだ。
• その他報道で今になって3月の基本再生産数1.7と認める。 3.28に見積もった。3月初旬には1.3位だった。これは、専門家 会議発の検査漏れによる感染拡大によると特定した。検査さえ拡充すれば、 日本では感染縮小間違いないのに。許し難いのんきさだろう。報道では今更 何を言っているんだと思う。遅すぎる。
  　そしてこれまでのやり方では病床が不足するとし、自宅療養の件をやっと 持ち出す。
  　専門家会議も、医師たちも、行政も、そして報道もすべて後手 後手だ。こんな勉強不足の人たちに任せていられないのだけど。
• 山中教授が5つのやるべき項目を提案とのこと。検査や病床の階層化や薬の開発 など妥当だと思う。しかし問題は1つ目の強い措置が必要だとの提案。彼はこの コロナ騒動を全く理解していない。どれ程の社会経済被害をもたらすか、無責任も 甚だしい。
  　そして、感染拡大助長の検査の目詰まりのことも理解せず、そのまま感染状況 の把握も不可能にして、都市封鎖などしたら、諸外国にも類を見ない悲惨な 状況になること必至だろうに。検査拡充必須、そのあとに自粛や都市封鎖を 提案すべきだろう。
• その他の報道でもコロナ一色。でも大抵の報道が誤った情報を流す。 聴くに堪えない。何とかならないのだろうか。とにかく発言するコメンテーター のいい加減さがとても腹立たしい。もっと勉強して、しっかり考えて、 責任を持って発言して欲しい。例を挙げれば切りがない。これまでも いくつもページに記載してきた。
  　特段に腹立たしいのは、重症者重視の日本のポリシーに従って4日以上発熱 などの厳しい検査要件をもうけて検査の流れをとめ、検査漏れによる感染拡大 助長を起こし、現在のような感染拡大、自粛騒ぎ、医療体制危機状況を招いた 戦犯本人が、今度は医療体制危機を訴えて緊急事態宣言などを要請して、 国民を更に困窮させようとしている厚顔無恥ぶりだ。何故国民はこれを 許し続けるのか。お人好しすぎると映る。
• とにかくこのページで山登が訴えていることは、ただ一つ。 4日以上発熱などの厳しい検査要件を破棄撤廃することだ。
  　そうすれば、検査拡充も可能になり、感染状況把握が可能になる。 感染者数が見かけ上増えて病床数不足問題に直結するが、しかし軽症 感染者の自宅療養容認で回避できることになっている。そして一番の 効果は、感染状況を国民も共有できることになり、日本国民の国民性 からは、必ずや自粛生活に協力的になり、感染縮小に至ると期待できる ことだ。今ですら、国民性のお陰で基本再生産数は1.3位なのだから、 それを1以下に容易にできると考えられる。
  　すると、今のような、国民に痛みを強いる、自粛や休校や緊急事態宣言 や都市封鎖など全く不要になるはずだ。
  　このページ全編、その訴えだ。なのに、政府行政・自治体・専門家会議・ 報道すべてまじめに取りあげない。もはや何をか言わんや。インフル並みの 感染症に、なぜこれ程までに大騒ぎしなければならないのか。この騒ぎで 誰が得をするのだろうか。許し難い。
  　集団免疫など達成しなくても、感染を押さえ込んでいれば、そのうち いい薬も開発されるのだから、時間さえ稼げればいいだけなのだ。
• 3.28に2つ目の予測法を挙げた。3月初旬から 感染拡大を示す感染経路不明者数の対数グラフだ。その時予測した 直近の予測値を上回る速度で感染拡大している。4.4以降も更に加速され そうで恐ろしい。
  　現在のデータを基にして、その実グラフ を描いてみた。爆発のように見えるだろうか。

• 報道では精神論が多い。自粛を守らない“ヤカラ”をやり玉に挙げる。聴くに 耐えない。悪者は政府行政だろう。そちらをやり玉にすべきだろう。
  　自宅療養容認についての厚労省官僚制の硬直。おまけに報道では何故か分から ないとしている検査拡充についての厳しい検査要件を維持する官僚制の硬直が 問題なんだ。そこが悪者のはずだろう。何度も繰り返すが。
• 4.3厚労省が突き上げにあって、やっと自宅療養容認の通知を出したようだ。 やっと少し動き出す。
  　これで検査も拡充できるようになってほしい。報道でも韓国を見習えと推奨。 納得する。その通り。何度もここで繰り返してきたことだ。
• 町中の人は、コロナ騒動を自然災害だと認識。しかしこのページでも 繰り返したが、確実に人災だ。
  　医療界のポリシーの重症者重視のため、4日以上発熱などの検査要件で 検査をさせないで、検査漏れで感染拡大を助長。または病床数不足を怖れて 検査を絞ったのかもしれないが（山登はこの可能性をはじめ考えていた）。
  　そんな目詰まりを残したまま国民の危機意識醸成に失敗し、それでも クラスターつぶし作戦と自粛作戦だけに頼って、検査に目詰まりを起こし、 あとは自粛や緊急事態宣言を出して国民に痛みを負わせる。
  　この経過を見たら、確実に人災だろう。どこが自然災害だ。政府行政が この騒動を大きくしただけだ。担当者の責任、「未必の故意」の罪にも 問われて当然だろう。経済補償も、税金を投入する前に、賠償問題に 発展させても当然だろうと思う。
• 感染拡大の様子を都の感染経路不明感染者数 とその対数グラフで示す。
  　休校自粛中の3月3日から感染拡大がスタートしている。対数グラフで明らかな ように、その基本トレンドは直線で近似でき、自粛要請の緩みや強化ではそれほど 影響されていない様に見える。もちろん詳細に見ると、3月31日には連休の自粛の 緩みの影響が出たのだろう。その後また自粛ムードが高まり、増加が鈍っている。 しかし、基本トレンドは大体基本再生産数1.5位に見積もられる。
  　欧米などの2.5ほど高くないのは、きっと3.28に考察した ように、日本の国民性のお陰だと考えられる。もちろんカラオケ、ライブ、 バー、ナイトクラブなどに出かける人たちもいるだろうが、大抵の誠実でフェアな 日本人が感染拡大阻止に協力すべく、3密を避け、手洗い・マスクを励行し、 日々自粛ムードの生活を送っているお陰なのだ。
  　ただそれなのに、基本再生産数がまだ1以上になっているのは、自粛でも抑え きれない部分、つまり山登がこれまでもこのページでずっと指摘してきた検査 体制不備による検査漏れのための感染拡大の助長＝アクセルによると考えられる。
  　だから、自粛要請だけで感染縮小にするのは、既に国民が大きな協力を している上に犠牲を強いるだけであり、その効果は限定的であろうと予想する。 もちろん緊急事態宣言などの強力な自粛措置ならば、かなり効果は上がる だろうが、一方国民の痛みはひどく、むしろ協力を得るのが難しくなるだろう。 なぜなら何度も指摘してきたように、政府行政など対策施行者が、検査拡充 などやるべきことをやってこなかったのだから。やるべきことをやったと 国民が判断できた時、逆に日本国民の協力は計り知れないほど強力になると 期待している。
  　山登は、今の感染拡大アクセルを、検査を充実させて感染状況を国民と 共有することで、日本の国民性を考えれば、感染縮小のためのブレーキに 転じられると何度も訴えている。すると、緩い自粛ムードの要請だけで、 3.16追記第二弾に書いたように、 ほとんどの日常生活を普段通りに行っても、検査さえ充実させて感染状況を 国民にも公表しておくだけで、感染縮小になると予想できないだろうか。 これが全編を通じての山登の訴えなのだが。
  　このシナリオでは、当然集団免疫を達成するのではなく、中国や韓国の ような感染押さえ込みを想定している。しかも、国民の生命健康被害も 最小限で抑えられ、かつ国民の社会経済被害も最小限に抑えられそうだと 思えないか。すると、経済支援などと言う税金の無駄遣いもほとんど不必要 だし、おまけに病床数不足や医療体制崩壊などの心配も極力抑えられそう だと思えないか。
  　読んで下さる方がいらっしゃったら、読者諸氏のご意見・ご批判を頂きたい。
• 米大使館が、在日米軍人に帰国を促した。何故なら、広い検査を実施しない 日本では、危ないからとのこと。
  　山登自身、そうできるなら逃げ出したい。だって、クラスターつぶしと自粛作戦 だけの日本では、長い間苦しめられ続け、しかも沈没するのは目に見えているのだ。 なぜ検査拡充を日本人も要求しないのか。
  　政府も自治体首長も自粛ばかりに拘るのか。検査拡充と叫ぶだけで、その 阻害要因である厚労省の厳しい検査要件に思い至り、突き止め、糾弾しないのか、 とても不思議だ。新型コロナという新たな危機に、狼狽えて思考停止に陥って しまったとしか考えられない。
• 報道も、アメリカの感染拡大の様相と、医療現場の状況を日本と比較して 煽る。こんな報道姿勢がどうして許されるのか。
  　ニューヨークの感染は急拡大に見える。それは基本再生産数が2.5だから。 日本では上述のように1.7だ。日本国民の国民性から握手もしない、手洗いも マスクも励行するからだ。グラフのように、 東京での感染拡大は、118人うち経路不明81人といっても基調レベルのままだ。 今後もこの調子だろうし、アメリカとは事情が違うのだ。その意味では、 クラスターつぶしと自粛の二面作戦しかしない行政のやり方では、 何度も緊急事態宣言並みの自粛をせざるを得ず、かつその期間は長引く。 決して感染縮小しない。
  　今日本で感染拡大しているのは、何度も指摘してきた検査阻止による 検査流れ不良、検査漏れによると考えられる。厚労省が4日以上発熱などの 特別な検査要件をもうけ続けるからだ。その要件破棄だけで、検査は流れ、 感染状況も公表することで国民も共有すれば、必ず感染縮小するはずだ。 これを行政の不作為による未必の故意と言わずして何とする。福島原発の 東電と同じだ。地震による津波の想定があったのに、そんなのは来ないだろう とたかをくくって何も対策をしてこなかった。同じことだろう。
• 都の経路不明感染者数の3.28の予測と現状を少し比較して見よう。 3.28当時の予測カーブと 4.5の現状より見積もる。

  都感染者数の予測と現状(4.5）

  日付	3.28の予測数	4.5の現状
  4.1	220	286
  4.4	290	455
  4.12	620
  4.18	1000

• 報道、政府、知事、政党など各所に下記メールを送ってしまった。
  緊急事態宣言とか。科学的に分析し、判断し、そして日本の国民性を信頼して下さい。
  　まず基本再生産数は1.7です。欧米のように2.5ではありません。だからニューヨークの 三週間前では決してありません。このままでもカリフォルニア状態です。それは日本人が 自粛生活を送っているからです。国民性を信頼して下さい。緊急事態宣言など必要有りません。 国民に多大な痛みを負わせます。
  　なぜ1.7で1以下ではないのでしょう。それは厚労省が検査に対し4日以上発熱などの 厳しい検査要件をもうけ、検査妨害し、検査漏れを起こし、感染拡大にアクセルを踏んで いるからです。やるべきことは第一にこの厚労省の検査要件の破棄撤廃です。発熱外来 検査所などをもうけ、広く検査することで、検査漏れを無くせば、国民性のお陰で1以下 になります。台湾や韓国並みになります。
• グラフからも基本トレンドは変わらない。どこに フェーズが変わったとか、オーバーシュートの兆候が見られるのか、誰も思考停止で 見えていても見ることができていないのだろうか。情けない。
  　サボりにサボりを決め込んで、インフル並みのコロナを騒動に大きくして、 医療体制にも無茶苦茶な苦労を強い、医療従事者に無理を強い、より大事に してしまっている。緊急事態宣言などで国民全体に大きな負担を強い、社会経済 活動を麻痺させようとしている。この人災、経済支援でさらに国民の税金をつぎ込もう としている。国民は踏んだり蹴ったり、やってられない、と叫ぶだろう。この行政の 不作為は、確実に「未必の故意」、刑事・民事・賠償問題に持っていってもいいと 思う。
  　こんなに簡単なことなのに、アホ丸出しの政府行政にはほとほと呆れる。 やるせない、情けない。感染者諸氏の苦労も報われないのではないか？
• 緊急事態宣言を出す首相は「国民に協力をお願いする」とする。自分たちが 検査妨害をして何も協力してこなかったのを棚に上げて、どういう意識を持って いるのだろうか。
  　緊急事態措置をする都知事は「自分を守る、自分たちを守る」とする。都知事 自らが検査妨害の片棒を担ぎ、厚労省の厳しい検査要件を無視して発熱外来検査所 などの広い検査を実施できたはずなのに、それをサボって、都民を守ることをして こなかったのだ。だのに、都民に不自由を強制する。どういう意識を持っているのか。 厚顔にもほどがあろう。
  　日本医師会も緊急異常事態だとする。医療体制が崩壊寸前だと訴える。自分たちの ポリシーの重症者重視により4日以上発熱などの厳しい検査要件をもうけて、検査を 妨害し、クラスターつぶしだけで検査漏れによる感染拡大を起こしてきたのは本人 たちだ。自縄自縛というのだろう。その自分たちの勘違いによる失敗を、国民に 責任転嫁して国民に負担を強いる。どういう意識なのだろうか。早く軽症者軽視、 重症者重視を改め、患者重視にして欲しい。それでやっと検査は拡充できる。
  　国民は十分自粛生活をして協力してきた。だから基本再生産数が1.7であり、 欧米のように2.5ではないのだ。とにかく真っ先にやるべきことは、ウォークスルー など広く検査をして感染状況を把握することだ。感染状況が分かれば、国民も もっと協力して、基本再生産数を１以下にする努力をする。感染は縮小する。 今自粛強制でも緊急事態宣言でもないはず。十分国民は自粛してきているのだから。
• 報道で与野党こぞって下からの突き上げで緊急事態宣言に踏み切ったのは、 健全ではないとの意見。私権制限になるから慎重であるべきとのこと。理性的 な判断だ。それに対して、反対意見として、政権側が抑制的で、庶民の方からの 突き上げでやっと動いたのだから、民主主義の理想だとまでコメント。
  　後者のコメント、何という無知なことか。今回為政者側が検査妨害で 感染状況も把握せず、国民にも知らせず、不安だけ煽って国民を動かさせた。 これこそ煽動政治だろう。まず要求することは、何が起こっているか、 検査で感染状況がどうなっているか、それを国民に知らせた上で、国民の 意思決定を仰ぐのが道理だろう。今は不安だけ煽っているだけ。 それを評価するコメンテーターが報道番組に出てくる。日本の民主主義 はどうなってしまうのか、とても恐ろしい。
  　諸外国では検査拡充、感染状況を国民に公表。大変な状況を国民と共有して 協力を仰ぐ。皆厳しい都市封鎖も歌を歌い、ネットで動画を流し、励まし合って 乗り切ろうとする。
  　日本では、首相は口先で検査拡充を指示したと言いながら、実は厚労省で 検査妨害をし、軽症者の検査を受けさせず、一方では検査漏れの感染拡大を 促し、もう一方では軽症者を重症化させて治療を難しくし、しかも最重要な 感染状況を知らせずに、単に国民を不安に落とすだけ。そしてその不安に 乗じて、ついに私権制限の特措法で緊急事態宣言まで出して、国民に不自由、 大きな負担を強いる。しかも国民の8割がそれを支持する。これってあまり にもひどく、あのドイツナチを彷彿させる。
  　一次大戦後の賠償に苦しみ、世界恐慌の不安におののくドイツ国民を、 その不安に乗じて、国家社会主義ドイツ労働者党に導き、独裁の傘下に 囲い込んでしまった。今の政府行政は、これそっくりではないか。
  　首相の不安を煽る一幕。感染者が5日で2倍になる。この1ヶ月で 8万人になる、と煽る。アホ。どこにそんな証拠、根拠があるのか。 検査もしないでいてだ。しかも山登の 推測では、5月で１万人弱だ。もちろんこれは確認された感染者数 でその10倍は潜在的にいるだろう。首相はそんな推測を発表して不安を 煽るのか！？しかもこんな時にだ。こんな首相の発言を誰もチェックしようと しない。この国はどうなってしまうのか。
  　また、接触を8割減らすために国民が自粛で頑張るべきだとのコメント。 今後緊急事態でも感染拡大してオーバーシュートになるのを想像して、 自粛をしっかりやりましょう、とのこと。日本の基本再生産数では ニューヨーク並みにはならないのを分かっていない。 グラフを見ればすぐに分かるだろうに。おまけにそれが1以上 なのは、検査妨害で感染状況把握しないから、検査漏れで感染拡大 させてしまっているからだ。そんな道理も分からない。こんなコメン テーターが専門家として発言する報道になっているのも恐ろしい。
• さらに繰り返して、検査が何故こんなに進まないのか、分からないと 全員。報道が調査もせず、その原因も特定できない。厚労省のコロナ対策 のサイトを見ろ。検査要件を確認しろ。4日以上発熱などの厳しい検査要件 で、当然役所は検査を絞り、軽症発熱者は検査できず、軽症感染者だった 場合には感染拡大に繋がってしまう。アクセルを踏んでいる状態。
  　だから検査が進まず、だから国民の自粛にもかかわらず、１以上 で拡大を続けるのだ。緊急事態宣言でもこのトレンドは変わるわけがない。 検査拡充しない限り、止まらない、ということが分からないのだろうか。
• 国会議運委で立民立野氏の質問で、検査体制の不備を指摘、広く軽症から の検査拡充を要求。多くの人が疑問に思っているのだろう。だが4日以上発熱 などの厳しい検査要件には誰も触れない。不思議だ。
  　ところが首相は、いまだにPCR検査能力のことを言い訳し、検査能力1日 2万に増やすだとか。民間がやれば、10倍、100倍可能なのに。そしていまだに 保健所を通す検査体制の強化とクラスター対策の強化に努力という。結局 厳しい検査要件を廃し、保険適用で民間にも検査を移すという頭はない。 残念。
  　おまけに、その他、緊急事態宣言の期間と解除の話をする。現検査体制下では そんな可能性など皆無なのに。また国民にあやまった期待を抱かせ、気の緩み を与えてしまう。アホ丸出しだろう。軽症者の検査で検査漏れがやっと抑えられ ることが分かっていない。このままではアクセルを踏んだ状態なのに、クラスター対策 で抑えられるまで感染を落とすなどという不可能な予想を話す。これで一国の代表か！

• 騒動と大騒動化の元凶
  • 騒動は武漢でのコロナウィルス。5日潜伏、8日症状。肺炎を起こす。発熱、 味覚・嗅覚障害、呼吸困難。高齢者、高血圧や糖尿病患者が重篤化しやすい。 無症状や軽症が8割、2割感染症状、その1割くらいが重症。致死率ドイツの1％ からイタリアの9％くらい。基本再生産数欧米で2.5くらい。感染は飛沫感染・ 接触感染が主。ニューヨークやイタリアでは医療崩壊の危機。
  • 日本では基本再生産数1.3から1.7くらい。握手無し、手洗い・マスクの励行、 大声の会話無しなど日本の生活習慣が役立っている。日本人の国民性のお陰で 自粛的生活をしているからだ。
  • これまで感染が低かった。クラスターつぶしと自粛の二面作戦のみ。諸外国は 広い検査体制をウォークスルーなどで実現。日本だけ検査を絞る。
    　医療界のポリシーである重症者重視の観点から、軽症者を軽視した。厚労省の 4日以上発熱などの厳しい検査要件で、帰国者相談センターを通してだけ検査を 相談でき、大抵拒否されることが、この大騒動化の元凶だと推察 している。
    　なぜなら、軽症発熱者は検査を受けられず、感染していた場合出歩いて感染を 拡大してしまう。このため、クラスターつぶしと緩い自粛の二面作戦のみでは 基本再生産数が1以下にならないのだ。都市封鎖並みの自粛なら達成されるかも しれないが。おまけに軽症感染者は重症化してしまい、苦しむ。
    　こんな厳しい検査要件は即刻撤廃すべきだが、未だに維持している。しかも それが日本で検査が進まない原因だと特定されていない。誰も気にしていないのが とても残念だ。 　諸外国は感染状況を把握できるので、国民の協力も得やすく、都市封鎖も協力 する。日本では感染状況が分からず、国民は自分たちがどこにいるのか、不安に かられる。
• 政府行政の採るべき行動とその時の見通し。
  • 既に指定感染症なので指定医療機関に全員入院という縛りを外し、自宅療養を 容認した。（3.1厚労省通達。3.19専門家会議。でも厚労省は実質拒否、やっと4.2に 実質容認）だから病床数不足問題はひとまず解消。
  • クラスターつぶしは当初かなり成功。しかしその経路追跡に保健所などの 人員と労力を随分割かれてしまった。おまけに、自粛は本当に単なる自粛で その間行政は何も行動しなかった。
  • やるべきことは、当初から厳しい検査要件を破棄し、発熱外来検査所などで 民間にも広く協力を仰ぎ、広く早期の検査をすべきだった。それで感染状況を 把握でき、国民と共有することで協力を仰ぎ、自粛生活をお願いできた。
    　ここが政府の失敗だ。基本再生産数を1以下に抑えられるはずなのに。
  • 検査さえ充実していれば、感染縮小できたはずだ。早ければ早いほどいい。 しかも遅れても、とにかく早くやらなければならないはずだ。
    　そうすれば、3.16追記第二弾に書いたように 緩やかな自粛だけで済み、国民の生命健康被害も社会経済被害も最小で済んだ のだ。医療崩壊などもなく、医療従事者に苦労をかけることもなく、事業者や 国民の生活も普段通りで、経済支援など不必要だったはずだ。無駄な金と労力と時間 を使ってしまっていると残念に思う。
• 政府行政の無責任な失敗。
  • 上に書いたが、未だに厳しい検査要件を保持し、帰国者相談センターに相談 させ、そこで検査拒否させている。
    　軽症発熱者は感染したかも分からず、感染していない場合、他の疾患の特定に 時間がかかり、重篤化するかも分からない。感染していた場合、まずいことに 出歩いて感染拡大に寄与してしまう。付随して、他に移した場合に罪悪感に 苛まれる。おまけに、軽症から重症になるかもわからず、苦しまなくてもよかった のに、苦しむことになる。
  • 検査拡充しないため、自粛しても基本再生産数1.5くらいで１以上、つまり 感染は拡大を続ける。だからこの二面作戦では、何度も自粛を繰り返して、 集団免疫を達成するまで長期に続けなければならないことになる。
    　中国、台湾、韓国など、検査充実して、集団免疫前に、感染を押さえ込んだ 成功例にも学ぼうとせず、ポリシーが違うとして、方針を維持し、国民に 生命健康と長期にわたる社会経済被害を及ぼしている。（おまけに、国民も 大人しくそれに従っているように見えるところも恐ろしい。）
  • 上の段で書いたような理想的な場合には、国民の被害は最小だったろう。 それに比べて、今も、今後も多大な損害を与えている。その自覚があるのだろうか。 行政の不作為による「未必の故意」と何度も批判してきた。刑事・民事・賠償 責任も問うべきだと思う。
• 報道の無責任さ。
  • 報道では、どこもこの厳しい検査要件を取りあげない。厚労省のサイトに 掲載されているのを確認もしないのだろうか。検査が何故進まないのか不思議だ、 とだけコメントする。報道なのだから調査するべき役割だろうに。
  • おまけに、緊急事態宣言が出たら、その尻馬に乗って、国民の皆さん、 ぜひ行動を慎んで、外出を控えて下さいと訴える。そしてそれに違反するような 行動をとる国民を、むしろ罰すべきだとまで話す。諸外国の強制力のある 都市封鎖をした方がいいとまで話す。これでは民主主義ではなく、独裁国家 になってしまう。とんでもないコメンテーターがこの際多い。
    　（太平洋戦争時に、国民を戦争に駆り立てた多くの戦争協力者と同じだ。 権力におもねり、権力にこびへつらい、虎の威を借る狐然としている。 何様のつもりだといいたくなる。）
  • その極端な例が、国民や自治体からの希望で政府が遅ればせながら 緊急事態宣言を出さざるを得なくなった今回は、民主主義の鏡だとまでいう。 4.7に書いたので簡単に述べる。問題は現状の情報を 調べもせず、出さず、国民を不安に陥れ、その不安に乗じてこの私権制限 の特措法を適用した点だ。ナチスドイツと同じ手口だ。諸外国との違いは、 感染状況把握に政府が努め、データを公表し、その上で国民の協力を仰いで いる点だ。日本は、情報を出さず、不安だけを醸成しているのだ。 煽動政治そのものだ。
    　こんなコメンテーターが報道番組でコメントするのを見ると、日本が 戦時中の軍国主義に引き戻されないか心配になる。

　各地の模様。今かなり閑散となる。社会経済の影響は計り知れない。悲しい し、寂しい。しかし、そんな苦痛を味わわなくても済むのだ。単に、厚労省の 厳しい検査要件さえ無くし、ウォークスルーなどで検査を拡充して検査漏れを 無くし、感染拡大をストップするだけで、少し の自粛行動だけで日本なら感染縮小する。
　自粛をほとんど完璧に近くすれば、感染縮小する。国民はそこまで協力 するかもしれない。日本なら望めるだろう。しかし政府行政も、都庁も コロナ対策政策担当がサボっていて、何故こちらにだけこんな苦痛を強制 するのだ。彼らが少し頭を働かせて、少し努力するだけで、検査拡充は 可能だ。自粛が要らないとは言っていない。ただ、この官民両輪の頑張りで やっと感染拡大を克服できるのに、ずっと官がサボったままで、国民の 生命健康・社会経済被害が甚大になっているのだ。許せるか。

　また、海外メディアが日本の緊急事態宣言を遅すぎるとか緩すぎるとか 批判。日本人の国民性で基本再生産数が2.5ほどひどくなく、感染拡大が 遅いことを分かっていない。
　だからニューヨーク並みになるとか煽るが、日本の事情を弁えない 憶測でしかない。しっかり情報を取得して発言すべきだろう。

• 広い検査を始めるらしいので、どれくらいかかり、大変か、そして成功すれば どうなりそうか予想しよう。
  • 休校要請時3.2にもし始めていたら？
    　都の感染者当時100人とする。実質10倍の1000人いると仮定。検査で把握するには 10倍の検査が必要とすると、1万人の検査が必要。
    　さて、都に50くらいの区市町村があろうか。各区庁舎か保健所に1箇所1ブースの ウォークスルーをもうけると、100人／日の検査が可能。100ｘ50で5000人分／日が可能。 すると2日で済む。
    　あの当時、それを継続的に置いておけば、軽い自粛でほとんど普通の日々を送ることが できたはずだ。
  • 今やれば、どうか。感染者2000人とする。すると20万人分の検査が必要。
    　1ブースを各区市町村に10箇所ずつもうけると、5万人／日が検査できるだろう。 すると4日必要だ。
    　もし設置が遅れれば、当然大変さはどんどん大きくなる。2週間で1万人になると すると、100万人分の検査。10箇所ずつでもフル稼働で20日もかかることになる。
    　政府行政も都知事も、何をのんきにやっているのだろうかと心配する。検査を しても、その効果が出るのが、2週間先なのだから、感染縮小を確認できるのも、 2ヶ月かかることになりはしないか？早くして欲しい。
  • もしこの緊急事態宣言の予定、連休までやらないとすると、首相の都の感染者10万人 予想に対して、上のペースでは200日かかる。1箇所１ブースを感染拡大を覚悟で10ブース にすれば、20日でできる。かなり無理な相談だ。遅れればより大変になる。しっかり して欲しい。だってこの検査拡充しか感染縮小に持っていく手立てがないのだから。 あとは都市封鎖しかない。それで３−４ヶ月は台無しになり、民間の活力は最大被害を 被ることになる。
• 報道で、昨日東京都１８１人感染者と出たら、大変だ、オーバーシュートだ と騒ぎ出す。すると休業補償をしっかりして、都民の活動をほとんど止めようと まで議論する。国は予算の都合で休業補償に後ろ向きで、だから自粛要請程度で 止めたがっている、と批判。
  　しかし、都の感染者数のグラフで１日だけで判断は難しい。これまでの傾向も 基本再生産数は２以下だ。それなのに、１００人を超えるとオーバーシュートで フェーズが変わったと騒ぐ。その感覚が分からない。報道なのに、どうして そんな非科学的なのか。ただ、確かに対数で見ても、少しずつ上向き傾向はある。 このメカニズムが何か、興味深い。
  　(以下の考察から、今が東京のオーバーシュート前夜だと推測できるようになった。 すぐ上の山登の考察の浅はかさを思い知りつつ、しかし恐ろしいことになったと おののいている。実は3.27の1つ目の予測＝4.12に感染爆発 開始、という予測が正しかったのだろうと考えを改めた。）
  • まばらに感染源がある時は、クラスター形成までは起こるが、クラスター 連鎖まで至らないだろう。日本人の国民性のお陰で、この段階ではお互いの 感染確率は基本再生産数1.5くらいで収まっていたと理解できる。
    　しかし検査漏れのために感染拡大は続き基本再生産数は1以上を保っている。
  • その感染源が日常的な場所である程度の密度になると、クラスター形成が 容易になるだろう。何故なら、国民性によりお互いの距離を保っていようにも、 電車などの混雑は不可避であり、距離を維持できない場所での複数の感染源 の存在が日常化すると予想される。
    　丁度、3.27の1つ目の予測で行った仮定そのものだ。 そこではある程度の人数の感染者（10人）が、10万人以上の乗降客のある駅に いると、否応なく必ず感染拡大を起こすようになると仮定した。今が丁度 そのような時なのかもしれない。
  • すると日本人の国民性でももはや防ぎきれず、イタリア並みの基本再生産数 2.5で拡大が続くようになるのかもしれない。実に感染爆発、オーバーシュートだ。
    　山登がこれまで話していた予想とは異なり、きっとこのまま実際のオーバーシュート が顕れると予想できる。基本再生産数2以下には抑えきれないだろう。
  • これに対処するには、都市封鎖並みの措置しかないだろう。何故なら国民性 に訴えようにも、検査漏れで常にアクセルを踏んだ状態なのだから、お互いの 接触を無くすしか、対処法が無いではないか。
    　こんな状態まで検査を制限してきた政府行政の責任ではあるが、もはや他に 方法はない。武漢並みの都市封鎖でしか、今後の感染爆発を抑えようがないだろう。
  • 但し、それでも、検査の充実は今からでも絶対に必須であり、感染状況の 把握が今度は都市封鎖の効果を知る唯一の目になる。
    　これまでもレーダー無しのコロナ戦で常に敗北し、手遅れになり、最後の決戦 でもレーダー無しでは全滅しかなさそうに心配する。
  • 一縷の望み：今回の山登の予測が的外れで、まだ感染拡大が日本のペースで このまま続くかもしれない。すると今すぐに検査拡充できるならば、検査漏れによる アクセルをブレーキに転じることも可能であり、基本再生産数を2から今度は 1.5や1以下に押さえ込むこともできるかもしれない。韓国のように。
    　検査拡充が遅れれば遅れるほど、オーバーシュートで都市封鎖しか手が無く なる危険性が弥増しに増すだろう。政府行政や都知事は、自粛や休業など話し 合っている暇などないはず。すぐに検査要件を破棄撤廃し、すぐにウォークスルー 検査を開始して欲しい。都だけでも独自に検査要件を無視して開始できるだろう に、何故都民を見殺しにするのだろうか。
  　おまけに、専門家会議で行動８割削減なら達成できるとか。アホらしい。８割 なんて無理。大都会で生きていくためだけに必要な活動は２割以上あるはず。 何を根拠にこんな計算をするのだろうか。報道の責任として、もっと科学的に 議論して欲しい。
  　そして、名古屋や京都は緊急事態宣言の地域に入れて欲しいと騒ぐ。多くの 自治体で、まずやるべきこと＝厳しい検査要件を無視して早期・広範囲の検査を 拡充すること、をやってこないでどんな頭をもっているのかと、問い詰めたい。 東京も自分たちのやることをやらないでいて、国にばかり頼り、かつ国民にばかり あまりにも厚かましい協力を強要しようとする。何という情けない頭脳と心なんだ、 と悲しくなる。それはどの自治体にも当てはまる。
  

• 昨日の報道でも、相変わらず国民いじめをする。見るに堪えない。例えば、禁止された のに潮干狩りをしてしまう人を問い詰める、パチンコに行く人に質問して「暇だから。でも うしろめたいけど」と言わせる、バーや麻雀店を開く店側に「開かざるを得ない。補償も なく、潰れるのを待つことができない。うしろめたい気持ちで一杯だが」などと言わせる。
  　これが公僕たる報道のやることか！怒りで震えてくる。
  　彼らが悪いのではない。ヒトの持つフェア感覚からは、 絶対に報道の横暴に見える。太平洋戦争時、国民を戦争に駆り立てた報道と同じ体質だ。
  　やるべきことは、元凶を調査し、糾弾し、矯正することではないのか。何度も批判して きたように、政府行政の不作為、厳しい検査基準を維持したまま検査拡充を阻害し、 感染状況の把握もせずに、情報を国民に知らせず、単に二面作戦のうちの自粛を国民に 迫る無責任な不作為こそがこの厳しい状況の元凶だろう。
  　彼らだって、真実の情報を伝えられ、国民皆がどの程度困窮状態にあるかを理解すれば、 必ず自粛に協力するはずだ。だって日本人だもの。実は、彼らは政府行政が不作為の罪 を犯し、真実の情報を隠していることを直感的に感じ取っているのではなかろうか。 だから自粛破りのような行動をする。
  　ところが報道は、政府行政の不作為には何も言わず、調査も批判もせず、「命が大切です。 ぜひとも外出自粛などを守り、ご協力下さい」などと自分たち自身の非協力、国民の 生命健康を危険にさらす自分たちの非協力を棚にあげて、メディアを利用して白々しく うそぶいている政府行政自治体首長こそが問い詰められるべきなのではないのだろうか。
  　そして、少なくとも、上のような善良なる国民に“うしろめたい”などという気持ちを 抱かせてしまう状況を作った張本人が一番責められるべきであり、“うしろめたい”と 感じてしまう人々の気持ちを察するに余りある。悲しく、哀れで、むしろ申し訳なく、 残念に思う。その人々の“うしろめたい”気持ちに塩を塗りたくる報道がとても浅ましく 見えてしまう。こちらの感性の方が変なのだろうか？『はるかな記憶』に素直に従って いるつもりなのだが。
• 昨日の報道で、有志の医師によるコロナ検査要件の不要と検査システムの改善提案 を報告。患者はかかりつけ医に電話相談し、疑いのある時は自治体の発熱外来検査所 で検体採取、民間の検査機関で検査するという提案だ。これで保健所や帰国者相談センター などの介在は無くなり、絞りのない簡素で効率のいいシステムになる。すると 指定医療機関の負担は軽減、治療に専念できる。
  　これこそ、ずっと提案してきたことだ。つまり、韓国のウォークスルーと同じだ。 3.14からこのページで主張・批判してきた唯一のことだ。 東京都の医師会もこの方向で動き、PCRセンターを作ろうとしている。やっとのこと。 とにかく、厚労省など外からのイチャモン、妨害が入らず、民間の創意工夫による この企画が成功しますように。そしてこのことにより、今回のコロナ禍を大過なく 無事乗り切れますように、願い祈っている。
  
  4.14本日報道で嬉しいニュース。この都の医師会のPCR検査センターが、 都内６箇所に設置予定とのこと。約２週間後。早くして欲しい。
  　これで保健所や帰国者相談センターの介在無く、民間ベースで検査できる。 きっと感染状況の把握にとても有効だろう。期待する。
  　そして台湾・韓国並みに、日本でもその国民性のお陰で基本再生産数１以下を 早急に達成でき、コロナ押さえ込みに成功することを心待ちにする。
  　ただ厚労省と専門家会議の責任の問題が議論されないのが不思議だ。これだけ 国民が、生命/健康そして社会/経済において苦しめられることになったのに、 謝罪の一言もないまま済ませるのか。
• また政府のドライブスルー方式取り入れや新潟や鳥取での採用を報道する。 が、未だに帰国者相談センターで検査受理の患者だけを検査するとのこと。こんな ことを言っている日本の政府行政では、ずっと国民は苦しみ続けることになる。
  検査のやり方だけを韓国に学んだように見せかけているだけだ。何が 問題の本質か、全く理解していない。厳しい検査要件を課す厚労省の検査基準が すべての元凶である。ところが そこには思い至らず、破棄撤廃することなく、単に検査の方法だけをまねする。 猿まねというのではないのか。
  　こんなに能なし、思考停止の政府行政自治体の長に政治を行われてしまって いる状態は、どうしようもなく不幸だと言えるだろう。悲しいし、自分も含め 国民が憐れだ。
  　ちょっと別の心配。政府行政は思考停止を単に装っているだけなのかもしれない。 感染状況を把握するといいながら、敢えて感染状況を掴まず、その情報を出さず、 国民を不安に陥れているのかもしれない。こうすることで、今回もコロナ特措法を 適用して私権制限も悠々と行えた。その味を占めて、今度はもっと大胆に私権制限 できる都市封鎖宣言を出したり、さらにはそんな措置を簡単にできるような憲法改正 を視野に入れた今回のとぼけぶりなのかもしれない。狡猾な政府行政のしたたかさに 国民はひょっとして弄ばれているのかもしれない。恐ろしい。
  何故都の医師会提案のように、一般の医師の要望だけでの検査受診にしないのか。 未だに検査を絞って、厚労省や自治体は何の得があるのか。どうこの不作為による 大被害の責任を取るつもりなのか。
  　−−−厚労省、血液製剤、ミドリ十字の事件を思い出してしまう。−−−
  　早く都のPCRセンターの実現と成功とその全国への普及を祈る。 そうでなければ、ずっと国民は苦しみ続けることになる。それも要らぬ苦しみを 苦しみ続けることになるのだから、やるせないし、腹立たしい。
• さて、グラフを見てみよう。基本再生産数は 1.7くらい。
  • 部分毎の勾配を取る。5日毎ずらせて、10日スパンで対数グラフの直線近似の 勾配を取る。それが下の三つ目のグラフ（３）だ。
    　その勾配は、3.28の2つ目の予測の時に説明した、log α/τに当たる。τ=8として算出されるαは、大体基本再生産数+1に相当すると考えて も良さそうだった。
  • （１）都の経路不明感染者数、（２）その対数グラフ、（３）対数グラフの勾配、 （４）勾配から算出されるα（〜基本再生産数+1）、（５）都の全感染者数を用いた （４）に相当するαである。
  • 算出した基本再生産数+1（４）は、3.15には2.3、3.25には2.6、3.30には3、 4.4には3.4、しかし4.9には2.6になる。全感染者数を用いても同様の傾向だ（５）。
  • 連休頃の自粛緩みがいくらか押し上げ効果をもたらしたものの、その後の自粛 ムードで、日本人の国民性のお陰で元に近い基本再生産数に近づけそうだ。今回の 緊急事態宣言の効果はかなり有効で、当初の1.3くらいに戻すことも可能かもしれない。
    　少なくとも、現在オーバーシュートやその前夜という兆候は見られないという ことになる。
  つまり4.11に分析したような、3.27 に行った１つ目の予測よりは、やはり日本人の国民性のお陰で、3.28 に行った２つ目の予測が妥当だと考えられる。
  　このことは何を意味するのか。イタリアやニューヨークのように、基本再生産数2.5以上 になっての感染爆発は無いだろうということ、しかしこうした自粛ムードのまま日本では 今後もずっと数ヶ月はゆっくりした感染拡大を続けるだろうことが予測出来る。何故なら これまでずっと主張してきたように、未だに検査拡充に取り組んでいないのだから。 そのため、検査漏れによる感染拡大のアクセルを踏みっぱなしで、一方では国民の 厳しい自粛を求めてブレーキを踏み続けていることになっているため、基本再生産数は 決して1以下には下がらないだろうから。何という愚かな対策だろうか！
• ちなみに、3.28の経路不明感染者数の予測と現実の 比較を掲載しておく。

  都感染者数の予測と現状(4.14）

  日付	3.28の予測数	4.14の現状
  4.1	220	286
  4.4	290	455
  4.12	620	1257
  4.18	1000

• さて今回の解析を踏まえ、今後採ることができる三つの道を示そう。
  1. 自粛ムードを取り払い、感染拡大にフリーハンドを提供する。
     　すると、イタリアや武漢のような拡大をし、医療崩壊で死に行く人はそのまま 見捨てられることになる。同時に都市封鎖は必須の措置になり、しかしその期間は 2−3ヶ月でピークアウトし、4ヶ月くらいで武漢のような解放が待っているかもしれない。
  2. これまでの政府行政の対策を継続する。
     　すると、国民性のお陰で自粛ムードを継続して、だらだらと感染拡大を続ける。 医療崩壊はそれぞれの段階の感染者数に応じて次第に厳しくなろうが、その時は また自粛を少し強めて抑え、とにかく押さえ込むことは可能だろう。これで半年や 一年我慢すれば、都市封鎖なく集団免疫を成立させられるかもしれない。
     　現在の日本医療界、厚労省、政府行政はこの道を選択しているように思える。 何故なら、これまでずっとここで批判してきたように、未だに検査拡充に取り組んで いないのだから。クラスターつぶしと自粛の二面作戦のみで、検査漏れの感染拡大 アクセルを踏みつつ、一方で自粛を求めてブレーキを踏み続けているのだ。
     　何という愚かな対策だろうか、と呆れている。
  3. 何度もこのページで主張してきた対策に切り替える。
     　つまり、厳しい検査基準を破棄撤廃。上で述べた都医師会提案のPCRセンター のような、民間の医師ー発熱外来検査所ないしはウォークスルーー民間検査機関 の連携による広く早期の感染者の把握に努めることだ。それで早期に感染者を 発見して、これまでの検査漏れによる感染拡大アクセルを無くし、むしろ逆に それをブレーキに変える。すると、日本人の真面目で誠実な自粛遵守と相まって、 確実に基本再生産数をこれまでの1.6くらいから1以下に押さえ込むことができる。
     　多分今でも1ヶ月もすれば、それが可能だと予測出来る。その後は、 3.16追記第二弾に書いたような緩い自粛 だけで、ずっと感染拡大を押さえ込むことができるはずだ。韓国や台湾の 成功例があるではないか。これは集団免疫に到達しなくても可能な道だ。

  さて、国民の皆さんはどの道を選ぼうと考えるのだろうか。このまま政府行政 の言いなりで、長期に苦しむことはご免被りたいと願わないのだろうか。
  　ましてや、医療崩壊や都市封鎖をもたらす一番目の道を辿りたいと願うのかしら。 それならば、短期に抜け出せるかもしれない。しかしとても大きな生命/健康/社会/ 経済の被害がもたらされそうに心配する。
  　ぜひとも、三番目の道を選びたいと願う。それで韓国や台湾のように、緩い自粛 の中で、普段の活動に近い状態で日常を営むことができるはずだ。その方向への 大きな障害が、厚労省のあの厳しい検査基準だ。国民のしあわせに立ちはだかる 権力の妨害行為に見えている。

• 何度も書いたが、これまでの政府行政による二番目の道のために、医療崩壊に 近い状態での医療従事者の困難、国民の健康／生命、そして社会経済被害、さらには 経済支援としての国民の税金投入という無駄遣いをすることになってしまっている。
  　情けない政府行政を持って、悲しいし、やるせない。もはや憤る元気もなくなろう。
  　このまま検査拡充もしなければ、確実に都だけでなく日本国民全滅へのシナリオに なってしまいそうだ。それも長期にわたり苦しみ続けての壊滅だ。こんな試練を どうして日本で味わわなければならないのか。国民もしっかり目を開いて抵抗して みてはどうだろうか。
  　ここでコロナ騒動の追求の筆を置くのがいいのかもしれない。または、都の 医師会のような賢明なる提案も出てきたこともあり、もう少し希望を持って、 政府行政に頼らない、国民独自の工夫が三番目の道を切り開いてくれるのを 期待してもいいのかもしれない。もう少し様子を見よう。

• 4.16本庶教授も登場。検査拡充を訴え。それはOKだが、完全外出自粛とか？？？ 経済も9割減少を提言。そんなアホな。何を世迷い事をと悲しくなる。山中教授 といい、本庶教授といい、状況も世の中の事情も知らず、考えず、勝手な放言で 報道や世間を迷わせる。迷惑千万だと悲しくなる。
• 報道では、潮目が変わり、検査拡充、検査拡充とばかり騒ぐ。このページで しつこく唯一訴えていたこの検査拡充の重要性がやっと認められたと感じる。
  　そして報道では、それに対応する事例を、これでもかこれでもかと取りあげる。 報道の常だ。例えば、検査できずに重症化、他の疾患でも発熱のため診療拒否、 検査や診療のたらい回し、個々の医院の発熱外来取り組みの紹介、などなど。 自粛破りの人たちを次から次に詰問していた体質と同じだ。
  　それなら、以前から検査不備の原因の調査、糾弾をしているべきだろう。それが 報道の本来の使命だと考えるが。あの厚労省か専門家会議の4日以上発熱などの 厳しい検査要件が、この騒動の元凶なのだ。その不作為による“未必の故意” の罪に、政府行政にプラスして報道も名を連ねることになるだろう。
• 日本医師会は、全国的に都医師会のPCR検査センター方式を導入予定とのこと。 やっと全国展開になる。これで政府行政や自治体に頼らない民間での工夫が的を 射て、奏功することを期待する。
  　すると、政府行政自治体の不作為の罪も明確になるだろう。
  　おまけに、この動きのあと、杉並区、千代田区、墨田区や新宿区など次から 次にまねする自治体や医師会が出てくる。いいことはどんどんまねして欲しい。 都に、そして全国に普及してくれるように。
  　ただ、日本医療界の重症者重視があの軽症者軽視の厳しい検査要件に繋がった ことをどう反省するのだろうか。自縄自縛だったことを悟って検査拡充に転換 したのだろうが、自分で作ったルールで国民も自分たちも困り果ててしまった ことを素直に反省し、謝罪すべきだろう。賠償責任が問われてしかるべきだ。
• 4.17全国に緊急事態宣言。ついに政府行政は、日本独自の自粛的国民性を 信頼せず、この間のグラフから明らかなような 基本再生産数の減少も調べることなく、御用学者・御用報道・御用医療関係者を 利用して煽られた国民の不安に押し切られて、恥の上塗りをしてしまった。
  　今やるべきは、まず検査拡充だろう。要らぬ命、金、労力、時間を無駄遣い。 その上に、さらに国民の健康を害する行動をとっているのだ。許せるか。 日本医療界のスキャンダルのせいなのかもしれない。
• 報道で、ハラリ氏のコメントを紹介していた。コロナ禍に対し、グローバル化 のせいでパンデミックを招いてしまったとの意見もあるが、今こそグローバルな 人類の協力により、この災難を克服できるはずであり、人類の智慧が試される、との コメント。
  　もちろん趣旨は賛成だ。しかし、彼の目は 曇っている。グローバルな情報化社会の将来に不安を抱きつつ、間違った見通し を持ってしまい怖れているだけだ。今やもはや国民国家 の限界が間近であり、現社会経済体制は間に合わなくなっていると捉えること ができそうだろう。その否定的見通しまでは、ハラリ氏と同じかもしれないが、彼は ヒトの基本三欲＋協力欲と同時にヒトの持つ50人規模の認識能力という生物限界を よく理解していないと思われる。だからハラリ氏のいうような、グローバルな協力 などはほとんど絵空事で不可能な夢でしかないことが分かるだろうに。ではどうす べきか。
  　これまでこのホームページでは、『21世紀 のホモサピエンス』でも、山登の視点でも、 そして将来像でも一貫して提案しているのが、 50人規模を基本単位とする自給自足圏の確立とその地球規模、人類規模のグローバルな ネットワーク社会である。これこそがヒトの生物的本性に基づき可能な、宇宙や生命体 の基本性質とも齟齬のない社会経済体制であろうと予感できるはずだ。　
• 4.17厚労省が全国的に都の医師会提案のようなPCR検査センターのような、ドライブスルー 方式の検査体制を導入とのこと。
  　なぜ、今更？そして変更理由は？謝罪は？あの問題の4日以上発熱などの厳しい検査要件 はどうなったのだろう。破棄撤廃か？誰が？どういう手続きで？その理由と反省は？ 何の説明もないまま対策が変更されていく。専門家会議は蚊帳の外なのか。もはやこの国の マネージメントはどうしようもなく混乱している。バカバカしくてつきあっていられない。
  　勝手に決めて、勝手に行動。国民には何の情報も提供しない。それで納得して 行動できると思っているのか。日本の政治の、“よらしむべし、知らしむべからず”か！？
  　但し、とにかく全国にも早期で簡単な検査体制が敷かれることは喜ぶべきことだ。 これで、ずっと主張してきたように、感染拡大アクセルを国民性によるブレーキに変え、 基本再生産数を今の1.7くらいから、一気に（といっても、今なら1ヶ月後、2週間後に 始まれば2ヶ月後くらいに）1以下に下げ、感染縮小に持って行けそうだ。すると台湾や 韓国並みの3.16追記第二弾に描くように 緩い自粛で通常通りの日常生活を取り戻せると期待できる。
• 4.18都の医師会会長が、6週間外出自粛を要望。その間に今の医療崩壊に近い 状態から医療体制を立て直したいとのこと。2週間で自粛の効果が出る。減ってくれば 次の2週間で新たな感染が無くなる。そして次の2週間でウィルスの行き場がないので、 ウィルス自体の消滅に繋がるとのこと。それは納得する。
  　しかし、その厚かましさたるや呆れ果てる。自分たちが種をまき、厚労省が4日以上 の発熱という厳しい検査要件を作り、そのため検査漏れの感染拡大を放置したのは 自分たちだろう。その自分たちの罪状を棚に上げて、未だにこっちに苦痛を押しつける。 医療体制崩壊も何も、すべて予想通り、クラスターつぶしと自粛だけでは感染拡大も やむを得ないはずで、これまで3ヶ月も猶予があったというのに、その準備すらして いないで、大変だと騒ぎ出す。自分たちのサボりを棚に上げて、これから6週間 貰って準備するなんて、そんなの有りか？この国民的災難の緊急事態の最中に！
  
  おまけに、未だに熱があるかと疑ったら、まず4日くらい自宅で様子を見て下さい、 とあの検査基準を繰り返す。発熱者はすべて軽症感染者だと思い違いしているとしか 思えない。他の疾患の可能性もあり、とにかく検査で特定が必要だろう。他の疾患で そのまま重症化するかもしれない。軽い風邪だと思えば、当然出歩く。そんな想像力 すらもはや枯渇か？自分たちがしでかしてしまった間違いを、未だに自覚していない。 これでは救いようがないではないか。当然謝罪など思いも及ばないだろうということは 分かる。勉強が足りない、想像力が足りない、分析力も足りない。情けない。
  　ついでに、ジャニーズ事務所がマスク5万枚を寄付とか。そんなバカな。この若者 たちも想像力枯渇の老化なのか？！ものが無いのが分かっていない。海外から取り寄せ とか。世界で取り合いになっているというニュースは見ていないのか。制限環境下の 利己的戦略丸出しだ。昔エコノミックアニマルといわれた日本人。今度もまた世界から エゴイスティックアニマルと揶揄されそう。マスク5万枚ではたかがしれているが。 めくじら立てることもないとは思う。反省。
  　助けるのに否応はないが、頼み方があるだろう。まず自分たちの誤りを謝罪すべき だろう。クラスターつぶしと自粛だけの二面作戦の破綻は明瞭だ。まずは自分たちの 失敗を認めることから始まるのではないのか。学校で子供の頃学習しなかったのか？！
  　都の医師会自身がその元凶ではないとしても、厚労省の厳しい検査要件であること は明確だろう。その調査をして、どこが問題だったのか、どこを改めるから、ぜひ 協力して欲しいというのが頼み方のあり方だろう。医者が頑張っているけど、医療崩壊 に近いので、自粛をしろというのは、全く上から目線の命令と同じだろう。何という 医者連中だ。
  　医療界にも権力構造、権力闘争があるのだろう。都の医師会の有志が明らかに 国民の目線に立って、PCR検査センターなるものを提案している。都の医者たちの中 でも、この差は何なんだ。日本全国はびこる権力構造。社会経済体制を考え直さないと 立ち行かなくなりそうだ。
• 4.19感染状況のグラフをまた書いた。前回 4.14に書いたグラフ に相当する。その（４）で、αは基本再生産数+1に相当すると考える。
  
  確実に減少傾向が継続している。つまりこの間の自粛は有効であり、日本人の 誠実な国民性が明瞭に見えてくる。当初よりもさらに低く、αが1.8、つまり 基本再生産数が既に1を切ったと見積もられる。このままでも、ゆっくりした 感染縮小が期待される数字だ。
  　しかし、当然0近くにはなかなかならないだろう。厳しい検査要件のままの 検査拒否状況が続いているからだ。こんな状況下では、外出削減9割でもなかなか 0近くにはなりそうになさそうだ。
  　政府行政や専門家会議はどう解釈するのだろうか。きっと国民の自粛が足りなかった と、国民のせいにするのだろう。しかし、実は厳しい検査要件のせいだとページでは 訴えている。厚労省の検査要件を無視するいくつかの区や都の医師会の検査拡充がやっと 始まりそうで、それによりそのことが証明されそうに期待する。現在の自粛よりももっと 緩い自粛でも、この検査拡充により感染縮小に向かう と期待できるからだ。とにかく、厚労省も、謝罪も説明もなく、検査拡充に方針転換 するようだ。そうしたら、すぐに明らかになると思われる。
  
• ちなみに、3.28の経路不明感染者数の予測と現実の 比較を掲載しておく。

  都感染者数の予測と現状(4.19）

  日付	3.28の予測数	4.19の現状
  4.1	220	286
  4.4	290	455
  4.12	620	1257
  4.18	1000	1874

  明らかに当時の予測以上になっているが、オーバーシュートのように 勾配が急激に増加する状況ではなく、むしろ今回の緊急事態宣言以降 は、当初予測に近づく傾向になっている。つまり、基本再生産数が1.3 よりも低い0.8になっているからだろう。日本では、国民性や生活習慣から、 かなり自粛的行動になっていることが分かる。あとは、検査さえ拡充して、 感染拡大のアクセル状態をストップさせるだけでも十分基本再生産数を 1以下、しかも0に近く維持することができるはずだ。

• このコロナ対応についてのページは、一応ここで一端終了しようと 思う。何故なら、十分コロナ感染症の性質を学び、かつ日本での対応の 間違いとその原因を理解・解明し、改善案を提案して、実際全国的な 改善取り組みがスタートしそうになってきたからだ。このまま順調に 検査体制が整備されて行けば、何度も書いたように、数ヶ月後には 韓国や台湾並みに緩い自粛だけで 普通の日常生活を送ることができそうなところまできた。希望が持て、 大変喜ばしいことだ。