1. 患者はどこか体調異変から、インフルを疑い、医療機関に行く
2. インフルの検体を採取し、検査に回す
3. その場か、一日おいてインフルの結果を聞く。感染していなければ、別の疾患を 疑う。感染していれば、出歩かずに自宅療養に専念する
4. 自宅だけで治れば、1週間ほど自宅に居て、様子を見てから、普通に活動
5. 自宅療養で治らなければ、医療機関に電話して診療予約し、入院など治療を行う

1. 同じく体調異変でコロナを疑い、医療機関に行くか、保健所か帰国者相談センター に電話で相談する
2. 医療機関も保健所も帰国者相談センターに相談する
3. 帰国者相談センターで、厳しい検査要件（4日以上発熱や濃厚接触者など）に照らし、 該当すれば指定医療機関で検査を受けるように指示し、該当しなければ検査を拒否する
4. 指定医療機関で検体採取、国立感染症研究所や各自治体の相当する機関で検査する
5. 1−2日後検査結果を聞き、軽症なら自宅や指定の隔離施設で療養、重症なら指定医療 機関に入院する
6. 隔離状態で療養する。治れば2週間はそのまま様子を見、2回の検査で陰性になって 普通に活動できる

　どこが違うか。コロナの場合、２も３も本来不要だろう。医療界のポリシー重症者重視が、 専門家会議か厚労省でいつの間にか軽症者軽視に変わってしまっている。発熱などだけで 電話相談した場合、4日以上待たされる。今検査結果が分かるまで平均8日間待つことになる。 その間、感染陽性かどうか確定しないので、普通に出歩く。軽症発熱者には、軽症感染者 だけでなく他の疾患の可能性もあるからだ。
　つまり、わざわざ厚労省は厳しい検査要件を作り、発症から8日間も野放しにして、 ウィルスをまき散らす努力をしていることになる。ここを 政府行政の不作為として糾弾している。

　コロナ騒ぎの初めから検査拡充していれば、インフル並みの対応でこんな騒動にはならなか った。ところがウィルスまき散らし作戦でこんな騒動にしてしまった。この感染拡大 アクセル状態に、今回緊急事態宣言などで懸命にブレーキを踏んで、国民の健康/生命/社会/ 経済の被害・混乱を招いている。当然オーバーシュート前夜のこの自粛中でも、絶対に 検査拡充は必要だ。少なくともアクセルは止めなければ意味が無い。ところが未だに 政府行政も、おまけに独自に検査要件を無視して検査拡充できるはずの各自治体も、 とにかく思考停止で検査拡充しようとしない。これこそ中央・地方行政の不作為、 そのお陰でもたらされた人災と言えるはずだ。（福島原発での不作為以上の、全国民 に対する不作為だ。）
　ちなみに、自粛や緊急事態宣言で何をしているか明らかだろう。インフルならば その３と４で、コロナの場合はその５で、本人だけの自宅隔離だけで済むはずが、 この自粛などの場合、政府は大々的に健康な全国民も巻き込んで、自宅隔離を強制 している。何という権力の横暴だろうか。健康だった人たちはひどい巻き添えを 食ったのだもの。（やはり賠償か。それも税金を使わずにだ。）

　さらに追加して、報道界も糾弾したい。この間コロナ報道は数知れず。しかも 専門家、医療関係者、経済、政策など広い専門家を招いてもいる。それぞれの 裏の事情から、それぞれの分野に有利な証言や説明をする。それらに対して、 居並ぶコメンテーターも含め、すべて丸め込まれたままだ。検査が進まない原因 について、報道という立場にいながら、何ら調査しないまま鵜呑みの報道を 繰り返す。この報道界も、早く政策の過ちを質せなかった不作為の罪がある と認めてもいいように思う。如何か？